脱お父さん計画！2 (ページ45)

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Ep.93 ページ45

黒尾side

俺目線って初めてじゃね？←

『んで、黒尾くんは私に用ですか？それとも手洗い場ですか』

黒「えー宮瀬ちゃんに用かな？」

『じゃあ要件を早く言ってください。』

前回の練習試合で宮瀬ちゃんを見て柄にもなく一目惚れ。

そんな宮瀬ちゃんには好きな人がいて

そいつは烏野の主将の澤村くん。でも全然気づいてなくて

完全に宮瀬ちゃんの片思いだって思って

澤村くんにというか烏野全体に挑発を仕掛けたら

まんまと乗ってくれて俺らの勝利

それで宮瀬ちゃんを手に入れられると思った俺も馬鹿だよね

彼女の澤村くんへの愛が大きすぎた。

俺のこういうやり方が好きじゃない。そうやって向けられる

行為は嬉しくないと初対面でフラれた。

後々夜久にも"当たり前だろ"なんて怒られたし笑

それで今日から合宿でしばらく一緒だ何て喜んでたら

いつの間にか澤村くんと付き合ってるっていうオチねー

黒「連絡先教えてよ。」

『え、嫌です。』

黒「えー宮瀬ちゃん冷たいなークロ泣いちゃうよ←」

『どうぞ泣いてください。夜久くんに託すから笑』

黒「酷くない？でもそんな冷たいところも可愛いよ。」

俺がそういうといきなりの事に驚いたのか？

それとも言われ慣れていないのか？

顔を少し赤らめて驚いた顔をしていた。

はぁ君は本当に可愛い人だね。

澤村くんより先に出会ってたかったよ。

『そ、そんなこと言っても教えないもん！』

黒「じゃあさ、教えない代わりにこの合宿の間でいいから
仲良くしよう。友達になろう。」

彼女が一生振り向いてくれないのは

一度フラれてるからそんなのは分かってる。

"次は堂々とアタックする"なんて言ったけど

意味無さそうだし、俺のメンタルが死ぬかもしれない。

それに研磨に嫌われそう←

『友達くらいなら……』

黒「よっしゃ。じゃあ親友目指して頑張ります笑」

『親友の座は既に潔子のものでーす笑』

そう言いながら少しだけ距離を近づけてくれた君は

本当に可愛い。

友達っていう選択したのも間違いでは無いのかな？

友達として仲良くできるなら、それもそれでいいかもな。

『じゃあ私中戻るから』

黒「おう。俺も戻るわ。手洗い場用ないし」

君とこうやって少しでも話せるってだけで

この後の練習頑張れるよ。

待ってろよ木兎！！！！！