青春の6ページ ページ7
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小野「…だー!もうわかんない!」
勉強を始めてから20分もしない内に声を上げる大輔。まず久義じゃないことにビックリだし、うるさい。そして総スカン。大輔可哀想…かく言う私も無視だけど。
小野「まじー、助けて〜!」
間島「なんで俺なんだよ…。」
小野「古文がわかんない!」
わかんないって、あんなもん活用覚えるだけだろーが。現文よりわかりやすいわ。チラッと久義を見ると慎が徹底的に教えてるみたいだ。聡は黙々と勉強してるし、近ちゃんもたまに唸りながら自力で頑張ってる。潤は…口と鼻の間に鉛筆を乗せて遊んでる。アホだこいつ。
小野「潤、お前やんなくていいの?」
福山「やってもわかんねーもん。いざ試験になったらそれなりに頑張るから大丈夫だろ。」
近藤「なんだかんだ要領いいからずるいよね。」
「要領いいって言ったって付け焼き刃だからね。真面目に勉強してる人には勝てないよ。」
福山「試験には向いてるけど受験には向かないタイプだからな。」
分かってるなら勉強しろっての。高校入試のとき慎は潤を、まじーが大輔、私が久義に付きっ切りでひたすら勉強させたあの苦労が報われなさすぎて腹立つ!
立花「だからなんで分かんないの!この公式さっき覚えただろ?!」
菅沼「たち怖い!この公式、今使うの?」
立花「じゃあいつ使うんだよ!」
「今でしょ。……いってえええ!」
立花「勉強の邪魔すんな。」
教科書の角でおもくそ殴られたんだけど…絶対頭凹んだわ今。まじ痛え。ちょっとふざけただけじゃん慎のバカ…。
日野「A大丈夫?」
「あの教科書が私のじゃなかったら今頃破き捨ててる。」
間島「氷で冷やした方がいいんじゃない?」
近藤「たんこぶ出来たら大変だよ。」
いやいやいや、心配しすぎな!その優しさを少しでも慎に分け与えてあげて欲しいよね。いやむしろ慎はこの3人の爪の垢を煎じて飲めばいいと思う。
近藤「ねえ、A。ここにメモしてあるのって…」
「んー?ああ、それファンデルワールス力のやつ。教科書が見にくかったから自分でまとめたの。」
近藤「これ俺もメモしていい?」
「もちろんいいよ!」
福山「お前、授業中寝てるのに教科書ちゃんと使ってんのな。」
「教科書読むのは好き。でも授業は嫌いだから分からない所だけ聞いて後は寝る、それかサボる。」
立花「バカじゃないのがムカつく。」
慎は昔っから真面目に授業受けるタイプだから。偉いとは思うけど猫被りもいいとこ。性悪男め。
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霜月藍(CV日野聡)(プロフ) - ぽんさん» あ、マスター主人公だったのか(←ノるなよ)。でもぽんさんの想い、ちゃんと伝わってますよ。私も同じ想いです。こんなおじいちゃん、いや、親戚の叔父ちゃんとかでもいいから近くに欲しい。 (2018年3月9日 22時) (レス) id: f1de22f120 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 霜月藍(CV日野聡)さん» もしかしたらマスターに一番夢を込めてるかもしれない…こんなステキな大人がいたらいいのに、という私の妄想が溢れたマスターのお話です(違う) (2018年3月5日 15時) (レス) id: 5a878bcdf8 (このIDを非表示/違反報告)
霜月藍(CV日野聡)(プロフ) - どうしよう....マスターが好きすぎる (2018年2月2日 11時) (レス) id: e604f57806 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - アキラさん» コメントありがとうございました。これからもゆるーい空気感でやっていきます!また遊びにいらしてください♪( ´θ`) (2018年1月9日 18時) (レス) id: 1dc41fe2db (このIDを非表示/違反報告)
アキラ - こんばんわ。読んでいてとても楽しいです!!これからも更新頑張ってください!応援してます。 (2017年12月28日 1時) (レス) id: 52d4259820 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽん | 作成日時:2016年10月31日 7時