青春の46ページ ページ47
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結局、チャンチン達のテーブルに移動した私たちはノリが良くて面白いお姉さんとすっかり仲良くなった。
日野「お子さんの誕生日プレゼントを買いにいらしてたんですね!」
『そうなの。子供は旦那に任せて洋貴に付き合ってもらったってわけ。』
確かにお姉さんの左の薬指には指輪がはめられている。チャンチンの安月給じゃあんな指輪買えないよな。多分ゴールドダイヤだもん。
安元「安月給なのにお前らのせいで仕事は山積みだ。」
「あれ、モノローグのつもりが…」
安元「わざとだろ。」
『ふふふ、仲良しね〜。彼氏妬いちゃわない?』
"彼氏"という私には縁がなさすぎる言葉に思わず思考回路が停止する。
安元「お前は潤かと思ってたわ。聡っつーのは意外だな。」
チャンチンまでもが意味分からない話をし始めるから、聡にそっと耳打ちをする。
「なんの話してるんだろう?」
日野「たぶん俺らが付き合ってると思われてる。」
「…え?!(笑)」
ワンテンポ遅れてきた笑いの波にじわじわと襲われている間に聡が、私たちは幼馴染で家が隣同士であること、幼馴染の1人の誕生日プレゼントを買いに来たこと、幼馴染は私たちの他に6人いることを伝えていた。
安元「んで、8人が俺の受け持つクラスの生徒で生徒会役員&問題児で有名っつーわけ。」
「それほどでも〜!」
安元「褒めてねえ!」
日野「問題児はAと潤だけなのに…。」
『でも生徒会ってことは、うちの学校は成績優秀者しかなれないはず。Aちゃん達お勉強はできるんじゃない!』
「いやいや、ただの問題児ですよ。って…うちの学校ってことはお姉さんOB?」
『正解!洋貴もね。』
チャンチンって卒業生だったのか。よくまぁ、教師になんかなったもんだ。私だったら絶対やだ。
安元「行くか?」
日野「俺たちも行こうか。」
少しだけ残った美味しくないコーヒーを飲み干し、 レシートに手を伸ばすとお姉さんにヒョイと横取りされる。
『ここは私にご馳走されなさい。今度は他の幼馴染くん達にも会わせてね。』
と言って颯爽とレジへ歩いて行ってしまうお姉さん。これがスマートってやつか…!
「ご馳走様でした。」
『いいえー。』
「それじゃあ失礼します。」
『またね!』
日野「荷物持つよ。」
「じゃー、手繋いで帰ろう!」
右手に荷物をまとめて持つ聡の左手を取ってぶんぶん振り回すと凄く嫌な顔をされた。
『あの子ならお嫁に大歓迎だけど、敵は多そうよ。』
安元「さあな…。」
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霜月藍(CV日野聡)(プロフ) - ぽんさん» あ、マスター主人公だったのか(←ノるなよ)。でもぽんさんの想い、ちゃんと伝わってますよ。私も同じ想いです。こんなおじいちゃん、いや、親戚の叔父ちゃんとかでもいいから近くに欲しい。 (2018年3月9日 22時) (レス) id: f1de22f120 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 霜月藍(CV日野聡)さん» もしかしたらマスターに一番夢を込めてるかもしれない…こんなステキな大人がいたらいいのに、という私の妄想が溢れたマスターのお話です(違う) (2018年3月5日 15時) (レス) id: 5a878bcdf8 (このIDを非表示/違反報告)
霜月藍(CV日野聡)(プロフ) - どうしよう....マスターが好きすぎる (2018年2月2日 11時) (レス) id: e604f57806 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - アキラさん» コメントありがとうございました。これからもゆるーい空気感でやっていきます!また遊びにいらしてください♪( ´θ`) (2018年1月9日 18時) (レス) id: 1dc41fe2db (このIDを非表示/違反報告)
アキラ - こんばんわ。読んでいてとても楽しいです!!これからも更新頑張ってください!応援してます。 (2017年12月28日 1時) (レス) id: 52d4259820 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽん | 作成日時:2016年10月31日 7時