青春の43ページ ページ44
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パーティ場所はやっぱりあの喫茶店でいいだろうということになった。後でお願いしに行かなきゃね。
日野「混んでるなぁ。」
ひと通りのお店が入っているショッピングモールへとやって来た。さすが日曜だけあって、親子連れやカップルでひしめき合っている。こういう場所はどうも苦手だ。
「じゃあいつも通り…」
日野「とりあえず2時間くらい?」
「うん。」
日野「じゃ後で!くれぐれも汗脇パットとニップレスはやめるように。」
そういうと人波に消えて行く聡。一緒に行動しててもお互い見たいものが違うから大体の時間を決めたらいつもこうだ。
さてと、プレゼントねぇ…。このモールには大輔お気に入りの洋服屋があったはず。とりあえずはそこに向かうか。
『いらっしゃいませ。』という定員の声をイヤホン越しで聞きながら店内をぐるりと見渡す。男物の服ってみんな同じに見えてくるから楽しくない。
しばらく物色すると新作コーナーに飾られているTシャツのうち、1つだけ惹かれるものがあった。デニム生地で上から下までのグラデーションになっているものだ。形も綺麗だし肌触りも良い。これにしようかな…。とそこで急に頭の電球が光った。
「いいこと思いつちゃった…!」
とりあえずそれを手に取り、目に入った淡いピンクの春らしいシンプルなTシャツをカゴにぶち込み会計場所へ進んだ。
「プレゼント用に包装袋と新しい紙袋入れて貰えます?包むのは自分でやるので。」
店から出ると一目散に次の店へと向かう。このモールにはアクセサリーや洋服に文字を彫ったりプリントしてくれる店がある。
『君…本当にこの洋服にこの文字をプリントしていいの?』
先ほど買ったピンクのTシャツと、プリントしたい文字と書体を選択した紙をお店の人に渡すと苦笑いをされた。
「はい!私が着るわけじゃないので。」
『そう…。まあいいならいいけど。今ちょっと予約が溜まってて3.4日かかっちゃうけど大丈夫?』
「大丈夫です。じゃあ4日後取りに来ます。」
支払いを済ませて予約表を受け取ると、よろしくお願いしますと伝えて店を後にした。
あ、そうそう。他の人と被らないように先手を打たなければ…と大輔を抜かした7人のグループトークを1年ぶりに開く。
A今、大輔のプレゼントでモールの中にあるあいつお気に入りのショップでTシャツ買ったから被るなよ。
よし、これでオールオーケー。さーて私の買い物するぞー!!
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霜月藍(CV日野聡)(プロフ) - ぽんさん» あ、マスター主人公だったのか(←ノるなよ)。でもぽんさんの想い、ちゃんと伝わってますよ。私も同じ想いです。こんなおじいちゃん、いや、親戚の叔父ちゃんとかでもいいから近くに欲しい。 (2018年3月9日 22時) (レス) id: f1de22f120 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 霜月藍(CV日野聡)さん» もしかしたらマスターに一番夢を込めてるかもしれない…こんなステキな大人がいたらいいのに、という私の妄想が溢れたマスターのお話です(違う) (2018年3月5日 15時) (レス) id: 5a878bcdf8 (このIDを非表示/違反報告)
霜月藍(CV日野聡)(プロフ) - どうしよう....マスターが好きすぎる (2018年2月2日 11時) (レス) id: e604f57806 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - アキラさん» コメントありがとうございました。これからもゆるーい空気感でやっていきます!また遊びにいらしてください♪( ´θ`) (2018年1月9日 18時) (レス) id: 1dc41fe2db (このIDを非表示/違反報告)
アキラ - こんばんわ。読んでいてとても楽しいです!!これからも更新頑張ってください!応援してます。 (2017年12月28日 1時) (レス) id: 52d4259820 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽん | 作成日時:2016年10月31日 7時