青春の17ページ ページ18
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『はい、お待ちどうさま。』
飲み物が出揃うと潤が音頭をとってみんなで乾杯をする。ただ1人、私を除いて。
小野「A?」
コーヒーカップを持ち、私はマスターが居るカウンターの方へ向かった。
『君が喧嘩したというのは何号の子?』
「キリッとした目で態度が威圧的で一番素直じゃなさそうな奴です。」
『2号くんね。でも彼、さっきからずっと君のことチラチラ見てるけど。謝るタイミングでも伺ってるんじゃないかい?』
「どうでしょうね。」
『僕はちょっと食器を洗ってくるよ。』
「あっ…!」
行っちゃった。
立花「A。」
マスターと入れ替わりにやって来た慎が私の隣の席に座った。きっまず〜い空気しか流れないんだけどなんなの…。
立花「お前…ずっとここに居たのか。」
「…そうだけど。」
立花「…そうか。」
こいつ謝る気絶対ないだろ。なんでこうも素直になれないのかなー。全くいつまでたっても変わらないんだから。
「ふふふ(笑)」
立花「な、なんだよ。」
「ガキ。ほら、これあげる。」
立花「…檸檬。」
「たまたま本屋で見つけたから。」
立花「ありがとう。それと、」
「ん?」
立花「さっきは…ごめん。言い過ぎた。あの後、大輔が出て行ってからみんなに怒られた。安元先生にまで。明日Aが来なかったらお前のせいだって。」
『お嬢さんは、人気者なんだね。』
立花「それはない。」
「おい。」
大輔といい、慎といい…何なんだよ!!この野郎どもめ!
間島「Aー!!」
「はいはい。ちょっとすみません。」
『あの子は君たちのお姫様なんだろう。GPSで居場所まで突き止めるなんて、普通じゃないよ。』
立花「あいつは…そんなんじゃありません。幼馴染の腐れ縁なだけです。」
『あははは!本当に素直じゃないんだな、君は。まあいい、今を大切に過ごしなさい。』
立花「…言われなくても。」
菅沼「あー!何してたの。」
立花「ちょっとね。」
「いいから、久義は早く問題を解きなさい!」
小野「こんなのも分からないの?」
「お前は黙れ!人に散々ヒント貰っといて!」
小野「ハイ。」
間島「どんまい。」
福山「なあ、Aこれは?」
「だからこれは…さっきも言ったでしょ!」
近藤「Aこれであってる?」
「あってるよー!さすが近ちゃん。っていうかお前ら、授業最後まで出てたんだろーが!真面目に受けて来いよ!!」
立花「お前が言うな。」
日野「本当だよ。」
『はっはっは!』
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霜月藍(CV日野聡)(プロフ) - ぽんさん» あ、マスター主人公だったのか(←ノるなよ)。でもぽんさんの想い、ちゃんと伝わってますよ。私も同じ想いです。こんなおじいちゃん、いや、親戚の叔父ちゃんとかでもいいから近くに欲しい。 (2018年3月9日 22時) (レス) id: f1de22f120 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 霜月藍(CV日野聡)さん» もしかしたらマスターに一番夢を込めてるかもしれない…こんなステキな大人がいたらいいのに、という私の妄想が溢れたマスターのお話です(違う) (2018年3月5日 15時) (レス) id: 5a878bcdf8 (このIDを非表示/違反報告)
霜月藍(CV日野聡)(プロフ) - どうしよう....マスターが好きすぎる (2018年2月2日 11時) (レス) id: e604f57806 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - アキラさん» コメントありがとうございました。これからもゆるーい空気感でやっていきます!また遊びにいらしてください♪( ´θ`) (2018年1月9日 18時) (レス) id: 1dc41fe2db (このIDを非表示/違反報告)
アキラ - こんばんわ。読んでいてとても楽しいです!!これからも更新頑張ってください!応援してます。 (2017年12月28日 1時) (レス) id: 52d4259820 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽん | 作成日時:2016年10月31日 7時