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巷で噂の犯罪者。
包丁で刺された、薬を打たれた、シャベルで殴られたとかも聞いたことがある。
名前まで覚えちゃいないけど、私の両親だってお前みたいな奴に殺されたんだ、思い出した。
「A」
教えた覚えのない私の名前。
人生で1番聞いた言葉。
「なん、で…」
「お前、死にたいって言うとったやろ？」
「言っ…」
た。
学生の頃なんかは軽々しくそんな言葉をおしゃれの道具の如く使って、ネットに現れていた。
楽しくもなかったけど、心のどこかで「わたし、かっこいいでしょ？」と自慢していた。
「お前みたいな人の気持ちなんも分からへん屑が」
「……」
「死にたいなんて言う価値なんてあると思うん？」
声のトーンが低くなる。
この人、無差別じゃないんだ、多分。
でもなんで？なんで私、怒られてるの？
もう言ってないし、死にたいなんて。今言ってる人に会いに行けばいいじゃん、偉そうに説教すればいい。
「無知の無知」
「…え、」
「全部知った気になんなよ」
なぜか怒っている様子の犯罪者は、刃物を私の心臓に刺そうとした。
「いや！」
慌てて飛び退けば尻もちをついて、男はへらりと笑った。
「そんな生きてたいんや、ダサ」
「…うるさい」
「は？聞こえん」
「ぅ、うるさい、わたしの人生なんだよ、」
大声を出し慣れない私の叱責は、だいぶ滑稽。
とうとう笑いもしなくなった男は1歩、2歩と歩み寄ってくる。
「いや…」
「お前…なんや、その顔」
「え？」
「なんなんや、それ」
はっとした顔で私の左頬を撫でる。
動くことも出来ずにたじろぐ私を見た。
「なんですか、」
「似とんねん、お前」
「だ、だ、れに」
「死んだ妹」
ああ、この男が生と死に執着する理由がこの時わかった。
だからと言って関係ない人を狙うのは違うでしょ、ねえ。そんなことで？そんなことで私を殺すの？
心底、腹立つ。
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みーの - さかなしょこじゅんさん» こちらこそありがとうございます…！！ほんとにずっと応援してます…！！頑張って下さい〜！ (12月7日 16時) (
レス) id: c910479154 (このIDを非表示/違反報告)
さかなしょこじゅん - みーのさん» みーのさーん！！！！ありがとうございます、ありがとうございます、救われます……恐縮です、訳分からん文章は書いてる側も楽しいです！！！これからもがんばります、ありがとうございますー！！ (12月5日 15時) (レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
みーの - うわああああ、その独特な書き方が大好きです…だからさかなしょこじゅんさんの小説はやめられないんだよなぁ…（（ 意味不明なんて…！！そんな！！その分からない文章の意味を知ろうとするのが楽しいのに！！お疲れ様でした~！ (12月3日 12時) (レス) @page9 id: c910479154 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかなしょこじゅん | 作成日時：2023年10月31日 20時
