09 来客 ページ9
「あはっ、ふふ、それでね！」
「っひひ、うん」
2人ともお酒が回ってきて、いい感じに会話が盛り上がった。
時刻は21時半。
「もうこんな時間だ〜…」
「ねえ瀬川ちゃん！」
「はい？」
「好きな人いる？」
突然、真剣な眼差しで問いかけるものだから。
ちょっと背筋を伸ばして、視線を返す。
「今はそういうのは…あんまり」
「そっか、わかった！」
「うん、なんでそんな急に」
「好きです！瀬川Aさん！」
「…ええ！？」
俗に言う愛の告白。
平岡くんは至って真剣。
「俺と付き合ってくれませんか！」
平岡くんは、いい人だ。
気遣いがある程度出来るし、仕事もできるし、会話が上手。
おまけに顔がかっこよくて、身長が高い。
これ以上ないくらいに、優良物件。
「…考えさせて、欲しいな」
でも、私なんかが、とは思うし、はっきりした恋愛感情はないから。まだ、答えは出せない。
「分かった！ありがとう！」
にか、と笑った。
お店の前で平岡くんと別れて、色々考えながら、家に着いた。
目を疑った。
「あ。おかえり、瀬川」
「え…ええ！？」
ドアにもたれかかるのは、やっぱり。
「逃げるんちゃうぞ？」
黄瀬先輩だった。
「うわぁ…な、なんで…」
「お宅特定させて頂きました」
「なんでえ！？」
「当たり前やろ、お前は生かしておかれへんねん」
「ひいい…」
涙が出そうになった。
うちは一軒家、後ろに壁は無い。引き返せば逃げられる。
なのに、真っ赤な先輩の瞳に囚われて、動けない。
嗚咽を上げて泣きたいのに、表情筋すら動かない。
「帰ろか、A♡」
すくんだ足が先輩に手を引かれた途端動き出して、家のドアに近づいていく。
鞄から鍵を出して、刺す。
ああ、逆らえない。
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さかなしょこじゅん - ちら(みかもん)さん» はじめましてー！！！なんちゅう！！嬉しいです、嬉しいです、ありがとうございます！！！恐縮です、拙者これからもがんばります！！！！ (12月5日 15時) (
レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
ちら(みかもん)(プロフ) - はじめまして！衝動で一気読みしちゃいましためちゃんこ好きです､､､！！！性癖詰め込まれすぎて鼻血出てぶっ倒れるところでした､､､()めちゃファンになりました、さかなしょこじゅんさんの作品読んできます！ (12月4日 4時) (レス) id: b06dce0be8 (このIDを非表示/違反報告)
さかなしょこじゅん - みーのさん» 何方かと思えばみーの氏じゃあないですか！！！ありがとうございます！！！ワァァ、あちらにもコメントくださいましたよね、確か。めちゃくちゃ嬉しいです…泣きそう、泣く (10月18日 13時) (レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
みーの - うわああめっちゃ好きです…この前『地縛霊と社畜A』も読ませていただいたんですけどほんとに、さかなしょこじゅんさんの作品めっちゃ大好きです！！ (10月17日 0時) (レス) @page30 id: c910479154 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかなしょこじゅん | 作成日時：2023年9月21日 21時
