28 おはようとおかえり ページ28
「A」
まっさらな空間。
私を呼んだ、シャオロン先輩。
見詰める、優しい笑顔。
この顔が大好きだ。
せんぱい、と近づいた。
「ふざけんなよ」
「…」
先輩の声が、震えた。
怒ってる？
なんで、どうしてって問いかけたいのに、声が出ない。
「なんでなん、ほんまに」
そんな顔しないでよ。
私なんかしたっけな。
「俺のこと置いてくん…」
「…！」
泣いてるの？先輩。
泣かないで。
「返事してやぁ…」
返事しなきゃ、先輩が、シャオロンが苦しんでるのに。
「はいっ！！」
喉から絞り出した声は意外にも大きく、私の体を叩き起こした。
目が冴えて、見たことの無い部屋。
私はベッドに寝ていて、すぐ横には突っ伏した人影。
紛れもない、シャオロン先輩だ。
方が震えて、ゆっくり上体を起こした。
「…A？」
「よばれました」
「…A！！よ、お、よかった、う、おきた…」
「ここ病院ですか？静粛に…」
「おはよお、A」
びしょびしょの泣き面は、やがて優しい笑顔に変わった。
「おはようございます、シャオロン」
思い切り、抱き締められた。
私まだ寝転んでるのに上からかぶさった。
「あ…あの人は？」
「…あ」
そのことなんやけど、って起き上がった。
「お前、俺のこと好きやんな」
「…はい！」
「一生添い遂げる覚悟は！」
「上等！です！」
「おし」
頭をがしがし、って撫でられた。
何がどうしたんだ。
「あんな〜、付き纏われるん御免やからさ、えーと」
「はい？」
「俺ら婚約者になりました」
「え！？あの人と！？」
「ちゃうて！お前とー！」
ぷはは、って笑われた。
婚約者？シャオロン先輩と、私が？
「1年以内に籍入れんで」
「籍！？え、ケッコン！？」
「そー、ケッコン」
それは、あまりにも突然だった。
お母さん、お父さん、私、結婚します。
自分でも何言ってるか分かりません。
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さかなしょこじゅん - ちら(みかもん)さん» はじめましてー！！！なんちゅう！！嬉しいです、嬉しいです、ありがとうございます！！！恐縮です、拙者これからもがんばります！！！！ (12月5日 15時) (
レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
ちら(みかもん)(プロフ) - はじめまして！衝動で一気読みしちゃいましためちゃんこ好きです､､､！！！性癖詰め込まれすぎて鼻血出てぶっ倒れるところでした､､､()めちゃファンになりました、さかなしょこじゅんさんの作品読んできます！ (12月4日 4時) (レス) id: b06dce0be8 (このIDを非表示/違反報告)
さかなしょこじゅん - みーのさん» 何方かと思えばみーの氏じゃあないですか！！！ありがとうございます！！！ワァァ、あちらにもコメントくださいましたよね、確か。めちゃくちゃ嬉しいです…泣きそう、泣く (10月18日 13時) (レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
みーの - うわああめっちゃ好きです…この前『地縛霊と社畜A』も読ませていただいたんですけどほんとに、さかなしょこじゅんさんの作品めっちゃ大好きです！！ (10月17日 0時) (レス) @page30 id: c910479154 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかなしょこじゅん | 作成日時：2023年9月21日 21時
