15 若気の至り ページ15
黄瀬先輩と2人。
居酒屋さんのカウンター席。
「まー気にせず飲め、俺の奢りやあ」
まだお酒を飲んでいないはずの先輩はなぜかすでに目がとろん、としていた。
「ありがとうございます…」
「なああ、平岡ほんまやめときぃ？」
「いや…ええ…」
お酒の入った先輩は普段よりちょっぴり可愛らしいけど、絡んでくる回数が増える。
さっきからずっとなんか喋ってる。
「やからぁ、瀬川は勘違いさせるタイプやねん」
「はい、すみません」
適当に返していると、先輩が言った。
「瀬川は恋せんの」
「…」
恋愛を積極的にするつもりはない。
したこともないし。
きっと相手は選ぶもんじゃないし。そう信じて来ない青春を待っていたら大人になっていた。
「今はそういうのは…」
「ファーストキスはぁ？」
「ええ…してないですけど…」
ほんまかぁーって先輩が机に突っ伏した。
寝られちゃ困る。帰らなきゃ。
「こら、帰りますよ、せんぱ」
沈黙。
それもそのはず。
先輩が私に、キスをした。
顔を上げていた先輩は唇を重ねたまま上体を起こして、私の頭をしっかり掴んで体重をかけてくる。
状況について行けなくてされるがままの私をいいことに、私の髪をかき上げたり、頬に触れたりして、ついには私の方に倒れ込むように口付けをした。
「…え」
何一つ飲み込めない。
「死ぬ前にキスくらいしとけやぁ…」
そのまま、すー、と眠ってしまった。
「えﾞえぇぇぇ、えっ！？なんで、嘘、え！」
顔がかぁー、と熱い。
「どどど、え…」
やっぱり、変だ。
「ちょい、お嬢さん。ちゃんと彼氏持って帰ってね」
一部始終を見ていたであろう大将に声をかけられた。恥ずかしい。恥ずかしすぎる。
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さかなしょこじゅん - ちら(みかもん)さん» はじめましてー！！！なんちゅう！！嬉しいです、嬉しいです、ありがとうございます！！！恐縮です、拙者これからもがんばります！！！！ (12月5日 15時) (
レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
ちら(みかもん)(プロフ) - はじめまして！衝動で一気読みしちゃいましためちゃんこ好きです､､､！！！性癖詰め込まれすぎて鼻血出てぶっ倒れるところでした､､､()めちゃファンになりました、さかなしょこじゅんさんの作品読んできます！ (12月4日 4時) (レス) id: b06dce0be8 (このIDを非表示/違反報告)
さかなしょこじゅん - みーのさん» 何方かと思えばみーの氏じゃあないですか！！！ありがとうございます！！！ワァァ、あちらにもコメントくださいましたよね、確か。めちゃくちゃ嬉しいです…泣きそう、泣く (10月18日 13時) (レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
みーの - うわああめっちゃ好きです…この前『地縛霊と社畜A』も読ませていただいたんですけどほんとに、さかなしょこじゅんさんの作品めっちゃ大好きです！！ (10月17日 0時) (レス) @page30 id: c910479154 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかなしょこじゅん | 作成日時：2023年9月21日 21時
