13 夏祭り ページ13
「ねー聞いて！？ユースケさ、仕事あったとこぶち空けてウチと夏祭りいくとか言ってんの〜」
夏祭り。
職場はその話で持ちきりだ。
私は友達が少ないので、直接そういう話を聞かないけど、ちょっと羨ましいなあ、と思う。
「せーがわちゃん！」
「わ、平岡くん、おはよう」
いつにも増してにこにこ笑顔。
もしかして、と思った。
「来週のさ、夏祭り…あるじゃん？」
「うん、あるね」
「もし良ければ2人で…とか思って！」
「あ…！」
「ダメ…？」
それはデートってことになるのかな。
弄んでいるようで嫌だけど、中々答えが出せないのが現状。
私に平岡くんを振れるステータスなんてないし。
私に平岡くんと付き合える勇気なんてないし。
「いいよ…うん、いいよ」
「ほんと！やった！」
両手でピースを作って見せた彼は眩しくて、私の影ばかりが濃くなっていく。
平岡くんがこの私の暗い、醜い部分を見たらなんて言うかな。
「浴衣とかさ、着てくる？」
「あ、持ってないから着ないかな」
「え！買いに行く！？」
「え！？」
そんな会話を交わして、土曜日に一緒に浴衣を買いに行って、買ってくれると言うけどここは私の粘り勝ちで自腹。
日曜日。当日。
待ち合わせ場所で、浴衣を着て、ちょっぴり髪の毛を頑張って彼を待っていた。
褒めて、くれるかな。楽しみかも。
「あれ…」
遅いな。既に5分遅れだ。
ふと携帯を確認すると連絡が入っていた。
『ほんっっとうにごめん！行けなくなっちゃった！また今度遊びに行こう！！』
ああ、そうか。
なんだ。
浴衣まで拵えて、ドタキャンか。
わくわくした気持ちが一気に萎えたけど、慣れっこだ。
不憫な目に遭うのはもう。
帰ろう、と足を進めようとしたら、肩になにか感覚。
「よ、誰待ちなん」
「黄瀬先輩…」
ちょっぴり胸が踊るのが、不思議だ。
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さかなしょこじゅん - ちら(みかもん)さん» はじめましてー！！！なんちゅう！！嬉しいです、嬉しいです、ありがとうございます！！！恐縮です、拙者これからもがんばります！！！！ (12月5日 15時) (
レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
ちら(みかもん)(プロフ) - はじめまして！衝動で一気読みしちゃいましためちゃんこ好きです､､､！！！性癖詰め込まれすぎて鼻血出てぶっ倒れるところでした､､､()めちゃファンになりました、さかなしょこじゅんさんの作品読んできます！ (12月4日 4時) (レス) id: b06dce0be8 (このIDを非表示/違反報告)
さかなしょこじゅん - みーのさん» 何方かと思えばみーの氏じゃあないですか！！！ありがとうございます！！！ワァァ、あちらにもコメントくださいましたよね、確か。めちゃくちゃ嬉しいです…泣きそう、泣く (10月18日 13時) (レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
みーの - うわああめっちゃ好きです…この前『地縛霊と社畜A』も読ませていただいたんですけどほんとに、さかなしょこじゅんさんの作品めっちゃ大好きです！！ (10月17日 0時) (レス) @page30 id: c910479154 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかなしょこじゅん | 作成日時：2023年9月21日 21時
