11 休戦 ページ11
火曜日。
仕事を休んだ。
昨日、相当疲れが出たみたいで、気づいたら持ち帰った書類にハンドクリームを塗り込んでいた。
で、今日発熱した。
今日1日、布団の中で、平岡くんのこととか、黄瀬先輩のこととか、他にも上手くいかない人間関係のことをたくさん考えてたらより疲れた。
だから仕事で褒められたこととか思い出してたら、ドアの開く音がした。
嘘でしょ！鍵開いてたの！
「よ、不用心ちゃん」
「ひええ、先輩！！」
黄瀬先輩、の手にはビニール袋がぶら下がっていた。
「なんで…」
「お見舞い〜？」
「あ、命だけは助けてくださいい…」
「風邪っぴき相手にそんなんフェアやないやろー？」
フェア、って。
先輩、この状況を楽しんでる？
ゲームだと思ってる！？
「ぷりん買ってきた、スポドリも」
「え、ありがとうございます…」
「礼はよろしい」
私の布団の隣に座って、私を寝とけ、って優しく押した。
距離が近くて、変にドキドキする。
いつ殺されるかも分からないのに。
「なーなー、昨日平岡とどんな話したん？」
「え…ああ、えー…っと」
思い出した。
言いふらすのも、良くないと思う。知れ渡ったらきっと末代までの恥だろう。
でも黄瀬先輩にでもいいから、この胸の内を誰かに明かしたいとも、思った。
「えっと…付き合ってほしい、などと仰られて…」
「…なんて返したん？」
「平岡くんはいい人ですけど、好きとかまだないから、一旦保留ということに…」
「ほーん」
こんな話、興味が無いみたいだ。ミスった。
「ぷりん食べる？」
「あ…是非、頂きます」
「ん。待って」
ビニール袋を漁り出した先輩。
優しいんだよなきっと、根底は。
「口開けてーや」
「…えっ？」
「ほら。あーん」
プラスチックのスプーンでぷりんを掬った先輩は、私の顔の目の前に突き出してそう言った。
さあ、どうすべき！
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さかなしょこじゅん - ちら(みかもん)さん» はじめましてー！！！なんちゅう！！嬉しいです、嬉しいです、ありがとうございます！！！恐縮です、拙者これからもがんばります！！！！ (12月5日 15時) (
レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
ちら(みかもん)(プロフ) - はじめまして！衝動で一気読みしちゃいましためちゃんこ好きです､､､！！！性癖詰め込まれすぎて鼻血出てぶっ倒れるところでした､､､()めちゃファンになりました、さかなしょこじゅんさんの作品読んできます！ (12月4日 4時) (レス) id: b06dce0be8 (このIDを非表示/違反報告)
さかなしょこじゅん - みーのさん» 何方かと思えばみーの氏じゃあないですか！！！ありがとうございます！！！ワァァ、あちらにもコメントくださいましたよね、確か。めちゃくちゃ嬉しいです…泣きそう、泣く (10月18日 13時) (レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
みーの - うわああめっちゃ好きです…この前『地縛霊と社畜A』も読ませていただいたんですけどほんとに、さかなしょこじゅんさんの作品めっちゃ大好きです！！ (10月17日 0時) (レス) @page30 id: c910479154 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかなしょこじゅん | 作成日時：2023年9月21日 21時
