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．
『ただいま』
母 ｢おかえり。紫耀もまだだから呼んできて｣
テーブルの上には手付かずの二人分の夕飯
待っててくれたんだと胸を高鳴らせて部屋へ上がる
ｺﾝｺﾝ
『しょー、ごはんだよ』
ドア越しに話しかけてみるけど返答がない
もしかして寝てるのかな、と扉を開く
少し冷たい空気が流れてくる
窓が開いているからだった
『……紫耀？』
彼はベランダにいた
月明かりに照らされる横顔がとても綺麗だった
紫耀 ｢Aってさ、好きなやついんの？｣
私の顔を見ずに問いかける
なんでそんなこと聞くんだろう
いるよ。
紫耀だよ。
紫耀のことが好きだよ。
って言えたらどんなにいいか。
でも今の私には双子の壁を壊す勇気はなかった
『……うん』
それが精一杯の答え
伝わってほしいけれど、ほしくない
どっちにでも転べる逃げ道がある答え
紫耀 ｢そっか、｣
通らない声がいつも以上に消えかかる
どうして悲しそうなの？
私、期待しちゃうよ？
未だどこかを見つめている彼の背中に問う
けど、
紫耀 ｢ああー腹減ったー、ほらいくぞ｣
クルッと振り返り笑顔の紫耀
意外と普通だった彼を見て
小さな期待は無くなった
部屋を出ていく紫耀を追う
ふたつ並んだ夕飯と同じように隣に座る
｢『いただきまーす』｣
ちょっと落ち込んでるはずなのに
お腹は空いてる自分にイライラする
目の前の美味しそうなハンバーグで発散
ﾓｸﾞ
『ゔ、』
紫耀 ｢げ｣
ふたり同時に出た声
紫耀と顔を見合わせる
お互いひどい顔だと思う
正体は、ハンバーグの中のヤツ
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探偵 コーヒー珈琲（珈琲百円）(プロフ) - 面白かったです！ドキドキしたぁ… (2021年8月28日 22時) (
レス) id: e596bd09f4 (このIDを非表示/違反報告)
noai(プロフ) - ななみさん» コメントありがとうございます！切ないですよね、私も書くのためらいました。続編もよろしくお願いします(_ _) (2020年5月31日 21時) (レス) id: 2a936b6251 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - (>_<)兄妹だけど…でも好き同士なのに。紫耀君、離れていかないで… (2020年5月30日 13時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
noai(プロフ) - FMYさん» コメントありがとうございます！ぜひ良ければ続きもよろしくお願いします(^^) (2020年5月30日 11時) (レス) id: 2a936b6251 (このIDを非表示/違反報告)
FMY(プロフ) - えぇ…( TДT)なんか凄く嫌な予感がする（泣）離れちゃうの？続きが気になる〜 (2020年5月30日 7時) (レス) id: 30adcd1cae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noai
| 作成日時：2019年3月3日 21時
