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．
『え〜〜どれにしよう』
紫耀 ｢悩みすぎ｣
『だって全部美味しそうなんだもん』
紫耀と小腹満たしにクレープを食べに来た
ショーケースに飾られている商品は
どれも魅力的なものばかり
結局、店員さんおすすめのを頼んだ
先に出来上がった紫耀のクレープは
なんだか普通じゃない
『え、なにそれ』
紫耀 ｢チョコバナナに練乳トッピングした｣
The、甘物。
私のクレープが出来上がるのを待ってくれて
ふたりで大きくかぶりついた
『んんーおいしい〜〜』
甘いものってどうしてこんな幸せになれるの。
これだから、お菓子食べちゃうんだよね。
なんてひとりで納得
紫耀 ｢うまっ、｣
チラッと隣に座る紫耀を見ると、
『ぷっ……ねえ、ついてるよ？』
紫耀 ｢え？｣
どんな勢いよくかぶりついたのか
鼻と口のまわりにチョコソース
紫耀 ｢ん｣
顔をこちらに向けて目を瞑った
拭け、と。
今拭いてもまた汚れない？
なんて思いつつも
さっき店員さんにもらったおしぼりを出す
チョコソースを拭ってあげていると、
｢あら〜美男美女ねえ｣
｢可愛いカップルだわ〜｣
通りかかりのおばちゃん達の会話が耳に入ってきた
どうやら私たちの話のようで
こちらを見ながら通り過ぎて行った
周りから見れば、私たちはカップルに見えるんだ。
そう思うと昨日の出来事を思い出して
また気まずい空気が流れる
紫耀の顔から離れ、クレープをひと口
なんて切り出すか考えてたら
味なんてわかんない
けど、しばらくの沈黙を破ったのは紫耀だった
紫耀 ｢昨日のことなんだけど、｣
一瞬で緊張がはしる
まさかその話をすると思ってもいなかったから
紫耀 ｢えっと、その……ドッキリしてみた！｣
『……え？』
紫耀 ｢男の前であんな顔したら何されるかわかんないよ｣
それを教えるためにドッキリしたの？
彼は自分の感情で動いたわけではなかった
あのままキスしてもいいと思っていたのは私だけ。
微妙な空気が壊れてよかったと思う安心感より
紫耀は私と同じ気持ちではないんだという哀感
この想いが報われる日は来るのだろうか。
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探偵 コーヒー珈琲（珈琲百円）(プロフ) - 面白かったです！ドキドキしたぁ… (2021年8月28日 22時) (
レス) id: e596bd09f4 (このIDを非表示/違反報告)
noai(プロフ) - ななみさん» コメントありがとうございます！切ないですよね、私も書くのためらいました。続編もよろしくお願いします(_ _) (2020年5月31日 21時) (レス) id: 2a936b6251 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - (>_<)兄妹だけど…でも好き同士なのに。紫耀君、離れていかないで… (2020年5月30日 13時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
noai(プロフ) - FMYさん» コメントありがとうございます！ぜひ良ければ続きもよろしくお願いします(^^) (2020年5月30日 11時) (レス) id: 2a936b6251 (このIDを非表示/違反報告)
FMY(プロフ) - えぇ…( TДT)なんか凄く嫌な予感がする（泣）離れちゃうの？続きが気になる〜 (2020年5月30日 7時) (レス) id: 30adcd1cae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noai
| 作成日時：2019年3月3日 21時
