爆豪勝己〈相合傘1〉 ページ2
『うわー…土砂降りや…』
只今放課後、
さぁ帰ろうと思ったら急に雨が降ってきた。
さっきまでお日様出てたくせに！！
え？天気予報？見てなかったよチクショウ！
しかも小雨じゃなくて大雨。
ああなんてツイてないの私！！
寮までは徒歩5分くらいだけど、この土砂降りの中行けばぐしょ濡れになって風邪ひくのは免れないだろう。
明日も授業あるし、風邪をひくのだけはごめんだ。
『うーん…全力で走れば何とか……？』
「オイ」
『ひゃあ！！』
ぽん、と肩を叩かれ、変な声が出る。
驚いてくるりと振り向けば、私が密かに想いを寄せている、
爆豪勝己が立っていた。
『んだよ勝己かよ驚かせんな！』
「……名前、お前傘は？」
『無いです』
「天気予報見ろアホ」
『返す言葉もございません…』
すると、勝己が鞄の中からすっと折り畳み傘を出した。
『！！貸してくれるのありがとう勝己様！』
「は？何でだよ」
『えぇ…話の流れ的にそうだったじゃん、今』
「知るか」
やっぱ走って帰るしか無いかぁ、
そう思った、
瞬間。
勝己にぐいっと腕を引っ張られた。
『は？……え？？』
「俺だってさすがに一つしか持ってねえよ。……我慢しろ」
…これは、いわゆる…〈相合傘〉、なるものでは？？
かぁ、と顔に熱が集まる。
これは、さすがに……恥ずかしい。
『…やだぁ……』
「あ゛？文句あんなら濡れて帰って風邪ひけ」
『違くて！！……お前、好きな子以外と相合傘すんのはちょっと駄目じゃね……』
……自分で言った事に、ちょっとショックを受けた。やっぱ私馬鹿だなぁ…と痛感する。
そうだよ…私、勝己にとってはただの幼馴染じゃんか。
だがしかし、そんな事を思いつつも濡れるのは嫌なので傘からは出ないが。
「…好きな奴なら、問題ねえかよ」
『え？…無いんじゃない』
「なら、いいだろ」
…ん？ちょっとわからないな。
相合傘は好きな子としろって言ったよね私。
……じゃあ何で、今も私と勝己は相合傘してんのさ。
『話聞いてた？ねえ』
「あ゛？聞いとったわクソが」
…ああ、あれか、幼馴染に風邪ひかせたくないという優しさか！な！きっとそうだ！！
幼馴染にクソとか言ってくるような奴にもそのくらいの優しさは残ってたんだな！！うん！
…そう、必死にそう思い込もうとする。
だって、だってさ。
…期待して、違ったら…立ち直れないよ。
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奈楽(プロフ) - 世奈さん» ありがとうありがとう！！！わーーーい泣ける。 (2017年12月14日 22時) (
レス) id: d55d8b4d4d (このIDを非表示/違反報告)
世奈 - 順位おめでとう！ (2017年12月14日 22時) (レス) id: d2c996bed1 (このIDを非表示/違反報告)
奈楽(プロフ) - 秋ノ宮紅音さん» 全然見ていませんでした…………。ありがとうございます！！とても助かりました！ (2017年12月1日 21時) (レス) id: d55d8b4d4d (このIDを非表示/違反報告)
秋ノ宮紅音(プロフ) - 二次創作なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ！違反報告されます。 (2017年12月1日 20時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奈楽 | 作成日時：2017年11月25日 15時
