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小山side
2月27日
Aちゃんの様子がおかしい。
シゲの様子もおかしい。
…それはAちゃんから暫くシゲとは会えないと聞いた日から思っていたことだったけれど、
それから何日も通ううちにAちゃんは見違えるくらいやせ細っていって、
元気もなくなっちゃった…
Aちゃんは普通に振舞ってくれてるつもりなんだろうけど、俺とまりからしたら不自然極まりなかった。
まりは毎日俺にAちゃんの様子を送ってきてくれるけど、
｢今日休憩室行かなかった｣
｢居眠りしてる。疲れてるのかな。｣
｢今日顔色悪いよ〜どうしよう〜(泣)｣
毎日こんなのばかり。
Aちゃんにもシゲにも気まずくて聞けなかった。
とにかくこれ以上Aちゃんの辛そうな顔は見たくない。明日はご飯に連れて行ってあげよう。
｢小山さん加藤さんあと5分で打ち合わせ入りまーす｣
今日もロケバスを使って山へ行く。
｢小山、俺のスマホ知らない？｣
｢あ、これじゃない？｣
｢ほんとだ。ありがとう｣
いっけね。と笑うシゲはかなり疲れ顔だ。
｢…ねえシゲ、最近Aちゃんと連絡とってる？｣
｢取ってない｣
あっという間に嫌な顔に変え即答する。
｢いや、あのさ、Aちゃんさ___｣
｢…聞きたくない。｣
｢ねえ聞いてよシゲ！Aちゃんが！｣
｢もうほっといてよ！！｣
ロケバスの中に大きな声が響く。辺りは一気に張りつめた。
｢う、うん...｣
ねえシゲ、何があったの。
お願いはなしてよ...
シゲside
｢…ねえシゲ、最近Aちゃんと連絡とってる？｣
｢取ってない｣
___｢ほっといてよ！！｣
この2ヶ月。仕事に専念すると踏ん張って過ごしてきたが、
1度もAのことを忘れることは出来なかった。
深く傷ついてるだろうか。
もう勉強は辞めてしまっただろうか。
将来の夢は見つかっただろうか。と。
何度か余白堂に行こうとも思った。けどありがたいことに任せてくれる仕事が最後まで長引き、
余白堂の閉店時間。21:00に間に合わなかった。
俺はそれを言い訳にして、Aから逃げた。
今の俺がAに合わせる顔など無い。
むしゃくしゃして小山に怒鳴ってしまう。現場の雰囲気まで悪くして、最低だ。俺。
小山に相談したかったが、何を言っても言い訳にしか聞こえない気がして
どうしても口が籠って話せなかった。
素直になれないこんな俺をみたら、Aはなんと思うだろうか。
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紫翠(プロフ) - 八百万さん» 八百万さん、コメントありがとうございますとても嬉しいです！！現在この作品の第2編(まっすー編)も連載中ですのでそちらもぜひお楽しみください！ (2021年6月22日 21時) (
レス) id: ea39d4d25c (このIDを非表示/違反報告)
八百万(プロフ) - 最初から一気読みしました！とても面白くて気づいたら読み終わってました！こんな面白い小説を読めてよかったです！ありがとうございます！ (2021年6月22日 16時) (レス) id: 6b4fee2f31 (このIDを非表示/違反報告)
紫翠(プロフ) - momoさん» momoさん最後まで読んでくれてありがとうございました！こうやってコメント頂けて本当に嬉しいです(泣) 今後とも紫翠をよろしくお願いします！！ (2021年4月20日 0時) (レス) id: ea39d4d25c (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 完結おめでとうございます！思いでの本屋さんは、更新されたら絶対に一番最初に読む！くらいな勢いで好きでした！(今もめっちゃ大好きです！)完結しましたが、また読み返します！ (2021年4月19日 18時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
紫翠(プロフ) - momoさん» STORYも最高でしたね(涙) (2021年4月3日 19時) (レス) id: ea39d4d25c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫翠 | 作成日時：2021年3月15日 0時
