月魔の館へようこそ[2] (ページ18)

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能力者62人目(千登勢) ページ18

side千登勢

「千登勢さん！逃げて！この人達は私がやるから！』

嘘付かないでよ、こんな大人数で勝てるわけないでしょ……！！

クムカナさんはいつも無理をして笑っている。
だからって自分を犠牲に………

………ダメだ。私だけじゃやられる。

『……っ！ごめん』

一言を残して私は逃げた。
どうしてあの時は何かを言えなかったのか。

『ごめんな、さい、クムカナさん。』

大切な友達を置いていった自分を殺したい。
そんな思いを持って旅館に着いた。

「……千登勢！、無事で良かった…！」

安心をする声、緑くんだ。早く伝えないと。

「ねぇ？何回言ったら分かるわけ？ストーカーさん。」

殺意を出すまほさん。
うるさい、大切な友達が誘拐しているんだよ。

『私の事はストーカーとか言ってもいい！そんな事よりもクムカナさんが誘拐された！！』

私は大声を出した、今までの最強を。

「本当か！？千登勢！……行ってくる…！」

さっきの大声を聞いたのか、きょーさんがやってきた。

「絶対嘘よ！なかむの事を騙したんだから」

クムカナさんの誘拐を否定をするまほさん。

「うるさいな！なかむなかむって！俺の大切な仲間を追い出して……まほはよく言えるよな、悪口とか言うくせに。」

きょーさんは凄いガチギレをしてそして、

「ごめん、俺言い過ぎたわ。」

と謝って、まほさんも

「私も、ちょっと言い過ぎたかも知れない。ごめんね、千登勢さん、ストーカーって言ってしまって。……クムカナちゃんを助けないと…！！」

っと謝った。私が悪いのに。

『いえ、元々は私が全員だったので』

「我々も行くゾ。戦争の匂いがするのと大切な仲間を捨てない。」

それを聞いていたのか、何故か楽しんでいる金色の髪をした人も旅館から出て行った。

「グルッペンさんは戦争の匂いをすると大体は喧嘩に巻き込まれる」

深く緑色のフードを被っている男性も出ていて、その後の人達も出て行った。緑君も()

「ん？なんの騒ぎってあの時のストーカー！殺すよ！」

クムカナさんが言っていたロゼさんだ。

『私の事は殺していいけど、大切な友達、クムカナちゃんを助けてから殺してよ！それに………』

今、此処でやったら貴方捕まりますよ？って言おうとしたけど、そんな事よりも私は大切な友達(クムカナ)を助ける為に私はロゼを連れて行き旅館から出た。