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ジリジリと焼ける夏の朝日。
私はそんな暑苦しい朝を迎えた。
...うーん、目覚めが最悪だ......
いつもならスパッと起きて顔洗ってパパッとご飯を作って食べるのに、今日はそんな気力すらない。
「あれ、今何時ぃ...？」
目の前にサッと手をかざす。
すると水色のスクーリーンが出てくる。
それを慣れた仕草で操作して“現在時刻”をタップ。
今は...4時、かぁ。
もうすぐ仕事しなきゃなぁ...
なんて重い体を持ち上げようとするも、疲れが十分に取れていない私の体はそれを阻む。
何をしようとも疲れはどうしようもないし、無理やり解消するのも面倒だからまたゴートゥーベッド。
「ふぁ〜クソ眠みぃ。仕事は...まあ大丈夫だろ。よし、私は寝る！おやすみ！！」
ヤケクソになって1人叫び、私はそのまま目を閉じた。
...目が覚めたらあんな事が起きるとも知らずに。
＿＿＿＿
またぱっちりと目が覚める。
うん、やっぱりこっちの方が心地いい。
自分から起きるというのはなんと素晴らしい事なのだろう。
そんなことを思いつつ、まだ明るい景色に慣れない自分の目をこする。
そこにはいつもの私の部屋の天井が...
見えなかった。
「...え？なにこれどーゆー状況よ？」
目に入るのは小さすぎる木造りの家、辺りを見回すと見える森林の大自然。そして数軒ほどしかたっていないビル。
...え？は？なに？このいかにも大昔ですよ〜感出してるこの街は。
てかここそもそも街なのか？滅茶苦茶劣ってない？大丈夫？
「うーん...」
また眠気が襲ってきてひとあくびをする。
少しずつ冴えてきた頭でもう一度周りを見てみれば、やはりその風景は消えない。
「は？何ここ！？あれ、私いつこんなthe・原始人な所に転送させられたっけな〜HAHAHA〜(棒)」
一度冷静に考えてみると、え、これやばくないですか？
目が覚めるでしょ？知らない所でしょ？
なにそれ誘拐...？
いやでも、私の家セキュリティ硬いし！？まあ突破はできなくもないけど！？でも来るわけなくない！？
ハッ！よく考えるんだA。
これは...これは...
「これもしかして、大昔に流行ってた異世界転生ってやつなのでは...？」
うーん、我ながら無理が過ぎるな！
異世界こんな地味なことありゅ？やばいだろそこ。原始人かYO☆
いやそんなことどうでもいいんだよ！ここどこなんだよ！
てかなんで二度寝したらこうなるわけ？天罰？天罰ですかすみません私神とかそういうの信じない派なんですよね。
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作者名：garnet star | 作者ホームページ：ないっす
作成日時：2022年5月28日 21時
