先生と相良くん。 (ページ12)

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お礼と称して喫茶店デートをしたその日から、俺達は連絡を取り合うようになった。

平日は基本的に仕事のため、会うのは難しかった。会いに行く口実もなく、ただただ電話やメールをする。

特に用事もないのに無意味な事だと分かっていたが、辞める気にはなれなかった。

そして今日は金曜日。華の金曜日だ。
遊びの予定がある訳では無い、でも明日が休みだという事実がある。それだけで幸せで、上機嫌だった。

そんなことを考えていると、自分の電話から着信音が響いた。

｢はい、もしもし｣

｢Aちゃん久しぶり！今日華金だし飲みに行こ～！！ちょうど今日、みんなも暇らしくてさ～｣

｢え！行く～～！！｣

｢そう言ってくれると思った！じゃあ仕事終わり次第、駅前に集合ね！｣

｢はーーい！｣

電話を切り、荷物をまとめ、職員室をあとにした。
仲のいい友達と飲み会の予定が入るなんて、なんて素敵な華金だろう。

私は、わくわくしながら駅前へ向かった。