本当の顔 2nd (ページ7)

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されるがままページ7

side A

目が覚めたら、竜くんにハグされてた。
一瞬ドキッとしたけど、竜くんと付き合ったんだという事を思い出せば、凄く嬉しかった。

寝起きで頭がポヤポヤしてるけど、寝てる竜くんのほっぺをツンツンしてみる。

…意外と柔らかいぞ

ツンツンしてても、なかなか起きない竜くん。
声掛けたら、起きるかな？

『りーんくん、竜くーん』

「ん…」

あ、目が覚めたかな？

ゆっくりと目を開けて、私を見てくれる竜くん。
こんな些細な事でも、凄く嬉しく感じる。

『竜くん、やっと起きた！』

「んー…はよ…」

『おはよ。また私寝ちゃったんだね…』

昨日の事をふと思い出して、申し訳なく感じる…
お酒は強い方かな？って思ってたんだけど…何がダメなんだろ？

竜くんから視線を離して下を見ると……

肌…色……？

まっまさか…

いや…頭が起きてないだけかもしれない…！

でも、肌色の面積が広くない？！

もしかしたら…上…着てない………？

何故か私が恥ずかしくなっちゃって、顔が紅潮していくのが分かった…

「どうしたよ？」

『じょっ！上が！！上半身…裸っ！！/////』

「別に恥ずかしがるモンじゃねぇだろw」

『やっちょっ…私には…！刺激が強すぎる！！！！！！』

やっぱり、着てなかったー!!

目のやり場に困るし、何より男性の上半身裸なんて見た事なくて、恥ずかしさのあまり反対方向を向いた…

いやいやいや…刺激が強すぎる無理！！！！

あの状態で抱き締められてたって事？！
めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど！！！！！
なんで、上着てないの？！

「照れてるA、ちょー可愛い」

呑気な事言いながら、竜くんは腕を伸ばして私を後ろから抱き締めた。

ダメダメダメ無理無理無理！！！！
後ろに上半身裸の竜くんがいるってだけで、もう心が保たない……

『ちょっ…服着て/////』

「照れてるA見んの好きだから着ねぇ」

『そんな事言うなら、蘭ちゃんとこ行くよ？！』

「…兄ちゃんのとこには行ってほしくねぇ」

大人しく服着てくれるかな…なんて思ったけど、その言葉と同時に抱き締める力が強くなった。

『竜くん！！』

「ごめんって。でも、もうちょっとこうさせて」

『〜〜〜ッ！！！！』

結局竜くんに勝てる訳もなく…私はされるがままだった。

私の心臓は落ち着く事が無く、ずっとうるさかった

付き合ってすぐのコレは刺激が強すぎるよ……

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