本当の顔 2nd (ページ48)

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温かい2人ページ48

side A

慌ただしい朝を迎えて、3人で朝食を摂る
ひとまず、私が恐れていた事態は免れたけど……

『竜くん、なんかごめん…』

竜「や、仕方ねぇよ。寝返り打って、偶々当たっちまっただけだから」

蘭「しかし、Aちゃんがこんなに石頭だなんて、想像つかなかったわ〜」

『いや、私もまさかこんな石頭を持つとは思ってなかったし、危うく六本木のカリスマを頭だけで倒すところだったわ…』

蘭ちゃんと竜くんは笑い話として、面白く捉えてるみたいだから、ちょっと安心したけど、まさか寝てる竜くんにも頭突きしてると思ってなくて、凄く申し訳ない気持ち…

これから一緒に寝るって言ったら、また頭突きしちゃいそうな気が…
竜くんとの間にクッションとか置いた方が良いかな…？

竜「そうだ、Aん家の荷物ほとんどまとまってるから、早ければ今日中にこっち持って来れそうだけど、どうする？」

『え、今日？？』

竜「そ。ベッドは俺と一緒だかr『待って！！』

今ベッドは俺と一緒って言ったよね？！
って事はやっぱりクッション置くべき…というか、一応ベッドは欲しいんだけど…！

竜くんの顔を見ると、急にシュンってなった…

竜「俺と一緒に寝るの嫌？」

『べっ別に竜くんと一緒に寝るのが嫌な訳じゃないよ？ただ、また頭突きしちゃうかもしれないし…って思うと…』

蘭「ンな心配いらねぇよ。なんだかんだで竜胆も強えし、心配ならヘルメットでも被せときゃ大丈夫っしょw」

竜「や、流石に寝る時にヘルメットは嫌だわ…。頭突き喰らわねぇ様に抱いて寝るから、そこは心配すんなって。」

『本当に大丈夫…？』

竜「大丈夫だって。愛する彼女の頭突きも愛だと思ってる」

懐が深い男なのか、たった1回の頭突きで竜くんを狂わせてしまったのか…

でも、断られないって事は…良い方向として捉えよう…！

『じゃっじゃあ、今日お願いしますっ！』

竜「オッケー、任せろ！」

蘭「じゃ、今夜はパーティだな♡」

私の心配事？も何とも無かったかの様に受け入れてくれる2人に感謝だ…！

見た目は派手だし、刺青入ってる怖そうなお兄さんに見えるけど、本当は凄く優しくて温かい人たち

今日から3人で過ごすのか

荒れそうかな？なんて、ちょっと心配はしてるけど
絶対に毎日が楽しい気がする！！

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