本当の顔 2nd (ページ23)

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癒しのフワフワページ23

side A

目的地までは遠くないけど、竜くんと話しながら歩けばあっという間に到着した。

人気がある場所で最初の回でもかなり多くの人がいた。

『え、すごい！！』

「ん、どした？」

入り口に出ていた看板を見ると、なんと期間限定の文字…！

通常は普通のプラネタリウムとして営業しているのに、期間限定でヒーリングプラネタリウムを開催していた。
しかも、それが始まったのは今日から！！

まさか…竜くん、調べてくれてたのかな？

「何がすごいの？」

『ここね、普段は普通のプラネタリウムなんだけど、今日からヒーリングプラネタリウムとして営業なんだって！』

「ほー、そうなのか！」

この反応だと、竜くんも知らなかったようだ。
でも、一度は体験したいなって思ってたから、今日これて凄く幸せ！！

入り口で整列していると、順番に列が動き始める。

竜くんと並んで入っていけば、中の雰囲気に圧倒された。
まだ開始してないけど、中の雰囲気は幻想的で吸い込まれそうな感じだった。

普通のプラネタリウムなら、辺り一面に座席があるけど、ここは違う。
座席は一部のみで、寝転がりながら見られるスペースがある。

竜くんに「こっち」って言われながら手を引かれて行けば、大きなクッションがあるスペースだった。

『ここって…』

「ここなら、ゆっくり寛いで見られるだろ？」

案内された場所は特定のチケットを購入しないといけない場所だ。
まさか、ここまで準備してくれてるなんて…！

「ほら、早く来いよ」

『うっうん///』

手招きされて、竜くんの横に並んで座る。

大きなクッションはとてもフワフワで、まるで雲を連想させる感じで夢みたい…

『めちゃくちゃフワフワで癒されるー！』

「どれ…うぉ、すげぇフワフワ！！」

『ね、これ凄いよね！！家にあったら、絶対毎日癒されると思う！』

「そのクッションとAがいれば、俺十分だわ…」

『ちょっ竜くん？！』

竜くんはクッションを抱えている私の肩を抱き寄せて、頬にキスをしてきた…いや、周りに人いる！！！！

クッションで顔を隠すと、「照れてんじゃねーよ」なんて笑う竜くんの声がした。

…めちゃくちゃ恥ずかしい…けど、ちょっと嬉しかったり

【まもなく上演開始します。座席、または指定の場所に座ってお待ちください】

「ほら、始まるから横になるぞ」

ちょっと強引に引き寄せられて、2人でクッションにもたれて横になった。

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