本当の顔 2nd (ページ1)

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救世主現るページ1

side A

無事に竜くんに私の気持ちが伝えられて、晴れて私たちは付き合う事になった。

…って言っても、本当についさっきの出来事なんだけどね

竜くんから優しいキスをされて、ドキドキが止まらない…！
おまけに手は恋人繋ぎに進化した……

竜くんの手、大きくてゴツゴツしてる
やっぱり、男の人の手だなぁ

あんなに手を繋いでたのに、あの時はなんとも思わなかったのが不思議。

そんな私たちですが！！

今！！すごーく緊張してます！！！

緊張しすぎて、お互い何も喋れません！！！！！

えぇえええ、こういう時ってどうするの…

今までバンドに夢中だったから、恥ずかしながらお付き合いした事が無くてですね…

A、大ピンチを迎えてます…

ん？スマホが震えてる

ポケットからスマホを取り出すと、画面には【蘭ちゃん】の文字

ガッチガチに緊張している空気を救ってくれる救世主現れたー！！！！

『もっもしもし？！えっいや、何も無いけど…あ、うん。竜くんも一緒だよ。…え、いいの？！したら、竜くんに伝えておくね！！』

救世主蘭ちゃんから、とても有難いお話をいただきました！！

蘭ちゃんとの電話を終えて、竜くんの顔を見ると…なんか不満そう。
いやいや、絶対竜くんも楽しめる…というか、楽しんでもらえる…いや、楽しくなれるはず！！

「兄貴、なんだって？」

『2人一緒にいるなら、家にそのまま来いって』

「ふーん。A、明日は予定あんの？」

『ううん、明日は何にも無いよ。』

「じゃあ、そのまま泊まってけよ。」

『とっ泊まり？！』

「いや、前に酔い潰れて泊まった奴が今更焦んなよw」

『ソウデシタ…』

蘭ちゃんに家おいでって言われたから、竜くんと電車に乗って移動した。

どうやら、灰谷家でのお泊まりは確定らしいから、一度自分の家に寄って、機材を置いて向かう事にした。
駅から灰谷家までの途中に家があるから、ちょうど良かった。

『竜くーん、何か持ってった方が良いのとかあるー？』

「別にねぇだろ。必要なモンだけ持ってくりゃ、問題ねぇよ。」

『分かったー！』

スマホとお財布と…家の鍵くらいで平気かな？
忘れ物あっても、家近いから取りに来れるし！！

『お待たせ！！竜くん行こ！』

「おう、鍵ちゃんと閉めとけよ」

『それだけは忘れない！竜くんの目の前で閉めておけば、安心！！』

「俺、セ◯ムとかじゃねぇから…」

しっかりと鍵を閉めて

いざ、灰谷家へ！！

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