アミティエ･アムール《赤》

5. ページ5

「重岡くん！」




まさかちょっと走っただけで息切れするとは。





まあ、重岡くんも速すぎる！





「だいじょ…い、いや、しげちゃんは怒ってんねん！」







"大丈夫？"と言いかけたところで笑いそうになった。
ああ、これ本当は怒ってないな。





「…重岡くん。」




「…なんですかー」





「神山くんと話しすぎちゃってごめんね？」






そう言いながら覗き込むように重岡くんの顔を見た。






「別に…許したる」




あ、耳赤い





「照れてる？笑」





「うっさい照れてへんわ！！あーもう！」





「仲直り早いなあ笑」





「あ、神ちゃん！Aちゃんは俺のなんですーばーかばーかあほー｣



「え、この短時間で対応変わりすぎてない？笑」





あー重岡くんと仲直りできてよかった〜









…じゃなくない？





_____________________________



「え、めぐこれ危機じゃない！？」





「え、なんで」





「重岡くんと仲良くなったらどんどん本当の事言いづらくなる……」






「もういっそのこと重岡くんのこと好きになって、ファンだった事は黙っときなよ」






「めぐ………悪女すぎるて」






けらけらと笑うめぐの横で真剣に考えていた。








このまま宙ぶらりんの状態なのは絶対に良くない、よなあ…





「……あ！！」






「え、何！」

6.→←4.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す