アミティエ･アムール《赤》

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︎︎ ︎︎



「ちょっとあんた、こんな時間にどこ行くのよ」





『えっと…コンビニ！』




身だしなみを整えていたら結構ぎりぎりになってしまって、親に適当に嘘をついて急いで家を出た。





ガチャ





『あ、れ…？』




「迎えに来ちゃった、」





何故か重岡くんが家の壁に寄りかかって待っていた。




「公園集合って言うたけど、もう夜やし危ないやろ？
しかも会える時間が長くなるから一石二鳥やな、笑」




へへっ、と笑って。
でもいつもの笑い方じゃなくて、少し苦笑いも含んでいるような微妙な笑顔だから余計に辛い。





そうだね、なんて気の利かない相槌をしてしまう程に動揺していたんだ。





そこから公園までの道のりはぎこちなくてどちらからも話そうとしなかった。




…手も繋がれなかった。





それだけで、ああ重岡くんはもう私に冷めてしまったのかなと思ったり。
自分が欲張りすぎて腹が立つ。






そんな状況のまま公園に着いてしまった。
1個しかない色が剥げたベンチに座って、それでも続く沈黙。







「…朝はごめんな。」



最初に話し始めたのは重岡くんだった。


︎︎ ︎︎

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