愛用抱き枕(Daiki.S)

#俺だけの抱き枕 ２ ページ22

ー重岡sideー


…………あかん。緊張感やばい。


俺のズボンのポケットには、


小さな赤い箱が入っている。


もちろん中身はアレだ。


この場所で言おうと前々から決めてたこと。


しげちゃん……！頑張って……！！


重｢A！！！｣


「な、何？」


重｢ふぅー………言います。

小さい頃からいつも隣におって。
大ちゃん、大ちゃんって。

ここで約束したよな。

“大きくなったら大ちゃんのお嫁さんになる！”
“俺がAのダーリンになったげる♡”って。

色々あったよ。すごい色々。
でもそれを乗り越えられたのは、
きっと俺とお前やったから。

………これからも俺のそばにおってください！
抱き枕してください！大好きです！

…………結婚してください。｣


赤い箱をポケットから取り出し、箱を開ける。


もちろん中身は婚約指輪。


「嘘やん………」


重｢誰がドッキリでガチの指輪用意するか。｣


バイトしてバイトしてバイトしまくって、


よくやく買えたこの指輪。


「…………これからも抱き枕させて下さい。」


まんべんの笑みで微笑んだA。


重｢ほんま緊張したぁーーー！！！｣


「ぶっちゃけ分かってたけど。」


重｢えっ？｣


「やって、思いっきり机の上に

指輪のレシート置いてあるんやもん(笑)」


重｢えぇーーー！？！？｣


それでもまぁ……幸せやな。

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