嫉妬大作戦

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望「 おかしくねぇ？ 」




「 うん 、おかしい 」




望「 俺ら 、相当一緒におんねんで？」




「 うん 」




望「 なんに 未だに音沙汰無いって
どういうことなん？ 」





「 … こんの 、偽恋愛マスターめ！ 」






ぼかっと腹部に拳をお見舞いすると 、
「 ったぁ〜っ！ 」と顔を歪めるのんちゃん 。





望「 や 、ほんまに最初はいけるって思ってん！」




「 知るかぼけー！」





シゲは最大の敵だの 一番倒しにくいだの 、
ぶつぶつ言ってるのがさらに腹立だしくて
もう一発 。





望「 いってぇー！ … おま 、ほんまに女子なん？」




「 やかましいわ！」





こうやって 、前までは大毅とわちゃわちゃしてたのになぁ 。



って 自分からそれを崩したくせに 、
しかものんちゃんの前で こんなこと思うとか
不謹慎だよね 。






ここ最近 、見るからに大毅を避けてのんちゃんとばかりいたはずなのに 、
あのとき以降 大毅が全く妬いてる感じが無いのは何故か 。



のんちゃんに八つ当たりしてもしょうがないのに 、事実を受け入れたくなくて もがくあたし 。



でももう 、言い逃れ出来そうにない 。





「 いやー ここまで無反応やとは 」



望「 初っ端のは何やったん？
絶対妬いてたやろ 、あん時 」



「 純粋な関心やったんちゃう … 」



望「 や 、俺にはこう 、ジェラシーに見えた 」



「 説得力ないから 」




所詮 、恋愛マスターつってもこんなもんよ 。




「 のんちゃん 、恋愛マスター辞任な 」



望「 うっそ？ そりゃ無いってぇー！ 」




うるせえ ←


ぶつくさ言うのんちゃんを放置して玄関を出る 。





「 …… はあ 」




思ったよりショックを受けてるってことは 、心のどこかでまだ期待してる自分が居たのかなぁ 。



… 甘すぎました 、はい 。





かろうじて誘われる帰りも 、



" … A 、帰ろ "


" あ 、ゴメン 。先約あるから "



わざと冷たく言って 、握られた手を
さりげなく振り払って 、それさえ断って 。


でも大毅は " ふーん " か " そっか " か " へー "
なんて言うだけで 。




… いや 、もう 、なんで ？！ ←



もっと追求してくれないと 、怒ってくれないと 、やってる意味が無いんだよ 。



見返すどころか逆にあたしが苦しくなってきたわ！



… なんでこうなるかなあ 。









…しかしながら 嫉妬大作戦の効果は 、
まさかの別の形で 出てきているのでした 。







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