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ご飯に行くことが決まっていたかのように、お店は予約されていて
気づくと店に着き、目の前にビールが置かれていた。
『よし、じゃあ乾杯!』
なんてニコニコしてるけど、クッソも笑えない
「……乾杯………」
『ははっ、なんで?って顔してる〜
健太ね、気になってたんだあ
陸さんが隠してる女の子ってどんな人なんだろうって』
ど直球にも程がある。
思わず苦笑いしてしまう
「…私達は、ただのお客様とスタッフの関係だけですよ。
新作が入荷したら連絡をしたりするだけですから。」
あながち間違えではない。
『んー、健太知ってるよ。
酔ったとき、終電なくなったらいつもAちゃんのところへ帰るでしょ?
陸さん酔ったらたまにポロッと話すから笑』
何をしてくれてるんだ、彼は。
「……ホテル代わりですかね。
何もやましい関係では無いので、ご安心ください。」
きっと、そういうことだろう。
わざわざ会ったことのない私のもとへ来て、こんなにもズカズカ聞いてくるってことは。
『そんなに固くならないでいいよ。
ただの興味本位だから。
別に何も疑ってないよ笑』
そんなこと言われても、なにも信じられなかった。
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emu(プロフ) - このお話読んでいると胸がきゅーっと締め付けられて苦しくて、お話にすごく惹き込まれました。続きが気になって仕方ありませんが、陸さんが何を言いたかったのか気になりますが、書かないところに主さんの美学を感じます。素敵な作品に出会えて良かったです。 (2023年3月25日 3時) (レス) id: 9e68142d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぺよたん。 | 作成日時:2021年9月15日 9時