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クリスマス当日、もちろん仕事。
早く終われ、と思ったり、
でもクリスマスに一人なんて虚しいか、なんて。
彼は今頃あの子と過ごしているんだろうか…
彼と過ごせる日々が来たらどんなに幸せだろうか。
そんな想像をしても虚しくなるだけで、やめた。
1日が過ぎるのは、早いものであっという間にあと1時間。
あと1時間で忙しかったこの期間が終わる。
ぼんやり考えてると誰かが入ってくる。
『…あの、』
商品では無く、私に向かってくるその人。
「…はい?
なにかお探しでしょうか?」
あくまでお客さんへの対応をする。
『やっと見つけた、
Aちゃん、でしょ。』
「え、」
誰、何この人、怖いんだけど。
『仕事もう終わるでしょ?
仕事終わり、ちょっと付き合って。
1時間後、店の前で待ってる。』
それだけいうと消えてった全身黒ずくめの人。
いや、え?こわい。
どうしよう、どう断ろう。
誰かに相談する?
いや、相談できる人なんていない。
ましてや今日は聖なる夜だ。
色々考えてるうちに時間は刻一刻と過ぎていき、あっという間に退店を済ませる。
店の前をちらっと見ると、さっきの全身黒ずくめ男。
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emu(プロフ) - このお話読んでいると胸がきゅーっと締め付けられて苦しくて、お話にすごく惹き込まれました。続きが気になって仕方ありませんが、陸さんが何を言いたかったのか気になりますが、書かないところに主さんの美学を感じます。素敵な作品に出会えて良かったです。 (2023年3月25日 3時) (レス) id: 9e68142d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぺよたん。 | 作成日時:2021年9月15日 9時