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クリスマス、いつから世のカップル達がプレゼントを交換する日になったのか。
お陰様でここ2週間近く休みもなくひたすらに働いていた。
気づくともう “ 12月24日 ”
クリスマス・イブ。
あと2、3日かな、なんて思ってるとドアの前に見慣れた人。
『やっほ、』
彼だった。
2週間ぶりに見た彼の顔に頬が緩みそうになる。
「今日は何をお探しで？」
『やっぱり、Aちゃんお店にいるほうがニコニコしてて可愛い笑』
なんて失礼なことを。
「はいはい、で？」
『んーとね、リングかネックレス…』
胸がざわざわする。
プレゼント用か、なんて聞かなくてもわかってる。
そっと何も聞かず、ピアスやネックレスを彼の目の前に並べる。
10分ほど悩んで彼が決めたのは、
とても可愛い、小ぶりなピアスとネックレスだった。
『なんか迷ったから両方買っちゃう！』
いつもの人懐っこい笑顔で私を見つめる。
………その笑顔を隣で見ていたいなんて、叶わないのに。
今日も気持ちには気づかないふりをして、やり過ごした。
彼はあのあと仕事だったらしく、買うとすぐに出ていった。
閉店間際に来た彼を見送り、仕事を終わらせ一人、家に帰る。
もちろん今年もひとりのクリスマス。
想い人である彼は会ってくれるわけがない。
私は彼にとっての都合のいい女、
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emu(プロフ) - このお話読んでいると胸がきゅーっと締め付けられて苦しくて、お話にすごく惹き込まれました。続きが気になって仕方ありませんが、陸さんが何を言いたかったのか気になりますが、書かないところに主さんの美学を感じます。素敵な作品に出会えて良かったです。 (2023年3月25日 3時) (
レス) id: 9e68142d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺよたん。 | 作成日時：2021年9月15日 9時
