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そう言って一度部屋から出て気持ちを落ち着かせる。
新作を何点か持って、深呼吸をし
彼が待つ部屋へ戻る。
「こちら、新作のアクセサリーになります。
何かございましたらお申し付けください。」
ホッとしたような、少し悲しげな彼の表情には気づかないふりをして__________
『んー、もう少し考えようかな。』
珍しく即決せずに、目の前に並んだアクセサリーから目を離す彼。
『Aちゃん、
今日夜、行ってもいい？』
私の頭はもうパンク寸前で、
いるはずのない彼が目の前にいることも
ましてや家に来るなんてことも
何も考えられなかったけど、気づくと
「もちろん、」
なんて言葉を返していた。
『ん、じゃあ10時頃いくね。』
「はい、お待ちしています」
思わず緩みそうになる頬に力を込めて
彼を送り出した。
その後の仕事には手がつかなくて。
ぼんやりと、まだ私のそばにいてくれるんだ。
もう少し期待してもいいかな、
なんて忘れようとしていた叶わない恋心がまた
動き出した気がした。
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emu(プロフ) - このお話読んでいると胸がきゅーっと締め付けられて苦しくて、お話にすごく惹き込まれました。続きが気になって仕方ありませんが、陸さんが何を言いたかったのか気になりますが、書かないところに主さんの美学を感じます。素敵な作品に出会えて良かったです。 (2023年3月25日 3時) (
レス) id: 9e68142d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺよたん。 | 作成日時：2021年9月15日 9時
