- 漆黒 - 2

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ラストの曲前のMCを喋るのは基本的に壱馬さんだ。





いつもと変わらない壱馬さんの言葉。



冷たく感じるけど、優しくて、強い。そんな壱馬さん特有の言葉たち。





壱『…ここで、みなさんにお話したいことがあります。』



壱馬さんが話し始めるとファンだけでなく、メンバーもざわざわし始めていた。





壱『僕らは今、1人かけた状態で活動をしています。



僕たちは、今まで何年も17人で活動をしてきました。



まずは、Aの活動休止について、突然の発表となってしまい、すみませんでした。



Aは、いつもニコニコしていて、どんな時でも諦めなくって、ビビリのくせに強がってて、笑


曲がったことは許せない、自分に素直で、強い女の子です。



ただ、Aも人間なんです。



傷つく言葉を言われれば、心に深い傷を負います。



暴力を振られれば、人間なので皆さんと同じように痛いですし、辛いんです。



どうか、何かを思って発信するたびに考えてほしい。



僕たちも人間だってことを。



僕らも、これから今までの倍の倍の倍くらい、



Aのことを守っていきます。



何よりも大事な、大事なメンバーとして。



男16人でガッチガチに守っていきます。笑



次は必ず、17人で、皆さんにお会いします。




てことでA、はよ戻ってきて？？笑』






なんていう壱馬さんの一言の後、一瞬にして視界が明るくなり、スポットライトが自分に当たっていると気づくには、少し時間がかかった。







思わず、え、なんて言葉が出る。






待ってましたと言わんばかりにスタッフさんにマイクを渡される。






陸『Aぢゃーーーーーんっ、』




何て泣きながら訴えてくるメンバーが多数。







「えっ、と……………



皆さん、お騒がせしました。




THE RAMPAGE………パフォーマー、のっ、…」




今まで当たり前にしていたはずの自己紹介。



声も震えて、どんな感情かは自分でもわからないけど









涙が溢れて止まらなかった____________________









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