- 漆黒 - 2 (ページ29)

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- コンコン -

？『やっぱりここにいたか』

『『『っ、お疲れ様です！』』』

なんてみんなの声が重なる。

ノック音とともにリハ室に入ってきたのはHIROさんだった。

H『もー、なかなか来ないから探してたんだよ笑』

「あ、すみません、みんなにたまたま会っちゃって…笑」

なんて苦笑いのA。

H『とりあえず、1回来てもらっていいか？』

「もちろん、今行きます！！！

じゃあ、………また、今度、？」

なんて不安そうななんとも言えない顔で挨拶をしてくるA。

力『いつでも待ってるよ、』

慎『てか、来ないとだめ。許さないよ』

なんていつもの雰囲気が漂っている。

「はい、笑

じゃあ、みんなも頑張ってね」

そう言って、Aはリハ室を出ていった。

Aがいなくなったあとのリハ室は、みんなどこかホッとしていて、笑顔の耐えない場所になっていた。

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- HIRO -

H『で？どうするんだ？』

「んー、…どうでしょう？笑」

H『お前、戻る気あるのか？』

「んー？笑」

笑って誤魔化すだけのA。

付き合いは長いのに、やっぱりどこか掴めない。

H『帰ってくるとしたら、あいつらの初ドームでお披露目だな。』

「それじゃあもう今月じゃないですか笑

________________するつもりです。」

真っ直ぐな目で、俺を見つめるA。

その目には一切の迷いはなかった。

H『そっ、か、…わかった。じゃあその方向で進めていこうか。』

「はい、よろしくお願いします。」

そう言って、Aは部屋を出ていった。

こいつは良くも悪くも、決めたことを貫き通すタイプだ。

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