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見ていてイライラする奴がいる。

AAは俺のクラスメイトだった。

今日もあいつはクラスの奴からノートを見せてくれだの、掃除を代わってくれだの言われている。そんなわがままにAAは嫌だと拒否することも無く、ただ笑って「いいよ」というのだ。

自分の意思は無いのかと、その場面を見る度にイラついてしょうがない。ただこのイラつきをぶつけるのは変な気がするし、Aがそれでいいなら俺がとやかく言うことじゃない。だからいつも、ただその場面を見て見ぬふりをしていた。


授業が終わり、家に帰る途中。教室に弁当を忘れ来てしまったことを思い出した。今日は金曜日。土日を挟んだら弁当がかびてしまう、何より津美紀に怒られる。しょうがないか、とダルい足取りで学校に足を戻した。

夕方もすぎ、部活も終わりかけたころ。学校の中は閑散としていた。

ガラリと教室のドアを開ける。

教室の隅に、人がたっていた。AAだった。

目を見開いて、思わず一瞬息を飲んだ。

AAの体に、呪霊が巻きついていたから。

「ッ玉犬!!」

ずるり、と式神が姿を現す。

「A、!!」

玉犬達が呪霊に食いかかろうとする寸前。Aの体に巻きついていた呪霊がさらさらと崩れていった。それは窓から差し込む夕日を反射させて、細かい光の粒になる。

一体、何が───

「伏黒くん、」

俺に気がついたのか、Aは俺の名前を小さな声で呼んだ。
Aは、泣いていた。

「おまえ、一体」

頬を伝う涙をAは自分の手で拭う。

「伏黒くんは見えている人だよね。それから使える人」

俺の出した玉犬をちらりと見て、俺に微笑みかける。


どうやら、AAは呪霊が見えて、術式が使える。俺と同じ人間だった。

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雛形(プロフ) - hiyoriさん» hiyoriさんコメントありがとうございます!凄いと言っていただけて本当に嬉しいです…!私の場合小説を作る時はテーマを決めて大体のプロットを立ててから書き始めています。1話1話はそれに沿うように勢いで書いて推敲して、というような感じですね! (2022年10月3日 8時) (レス) id: 75869cdb85 (このIDを非表示/違反報告)
hiyori - 凄いです😭 どうやって小説は作るんですか? (2022年10月2日 22時) (レス) @page5 id: 3185205e6c (このIDを非表示/違反報告)
雛形(プロフ) - アキさん» アキさんコメントありがとうございます!他の小説も読んでいただいた上にさらにコメントまで!本当にありがとうございます!嬉しすぎて転げ回ってしまいます…!不定期更新になりますがこれからも頑張りますね! (2022年9月30日 1時) (レス) @page29 id: 75869cdb85 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - 主様の書く小説どれもドストライクすぎます😭💕💕 (2022年9月23日 1時) (レス) id: 011262e667 (このIDを非表示/違反報告)
雛形(プロフ) - 春雪さん» コメントありがとうございます。見直したのですが名前変換できない部分が分からず、念の為更新したのですが現在も変換出来ない様でしたらどの文章の所か教えて頂けますでしょうか…?本当に申し訳ありません‪‪💦‬ (2022年7月24日 23時) (レス) @page9 id: 75869cdb85 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雛形 | 作成日時:2022年1月26日 19時

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