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いつも朝イチで教室に1人
朝のルーティーンは
油性ペンで机に書かれた落書きを消す。
当たり前過ぎて握力あがったよ、ほんと。(
A:もぉ、めんどくっさ、、
誰もいない教室にただ自分の声が響くだけ。
友達も居ない。
誰も助けてくれない。
A:だるいんだよっ!!
机のなかに入っていた悪口の書いてある紙を丸め投げた。
しかも運良くゴミ箱にナイスシュート。
A:やったっ、
1人で喜んで、どんだけ虚しいやつなんだよ。
?:お、ナイシュー!
と、入口から聞こえた私に向けた言葉。
A:あ、え、うん、。
突然の事に動揺を隠せなかった。
だって、私に喋りかけてくれた。
嬉しかった。
?:喋るの初めてやんな?俺、重岡大毅って言うねん!よろしゅー!
ん、と手を出し左頬に笑窪を作っている
A:あ、うん。
自分は軽く握ったのに向こうは力を強く握った。
暖かかった。
重岡:お、俺なんかした?!
と、なぜかあたふたとしている
A:え?
重岡:いや、だって泣いとるから…。
私は訳が分からなくて聞いたら泣いていた。
A:その、入学してから喋った人が居なかったから…。
重岡:そっか。辛かったな。
頭をポンポンして「俺にいつでも頼れよ」って言ってくれた。
.
その時、私の中で何かが大きく変わったんだ。
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作者名:たぴ岡 " | 作成日時:2019年6月19日 7時