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ページ10

涼太side,


dt「ここ、どこ、、、?」


痛む身体に無視を決め込んで目を開ければ、見慣れない無機質な天井。

微かに右手に温もりを感じて、横を見れば母さんが不安そうに瞳を揺らしていた。


母「涼太、、、?大丈夫、痛くない?」

dt「母さん、ここ、」

母「病院よ。階段から落ちて、意識を失ってたの。」


そっか、夢じゃないんだな。

俺が先生に頼まれたノートを持って、階段を降りていたら。

確かに、背中に強い衝撃があって。

落ちるとき、あのお調子者の顔が見えて。

突き、落とされた、のか、、、。


母「今、私達の替わりに学校に話を聞きに行ってくれた翔太を父さんが迎えに行ってるから。」

dt「俺、顔にでてた、、、?翔太どこって。」

母「お互いを探してるのはいつものことじゃない(笑)」


そう言って、やっと母さんは微笑んでくれた。

翔太が聞きに言ってくれたんだ。

嬉しいけど、母さんと父さんには知られたくない。

心配、かけたくないんだよ、、、。


母「何かいるものある?私、少しお手洗いにいってくるけど?」

dt「自分でとれるから気にしないで。」

母「自分で簡単に動ける状態じゃないから言ってるの。両足と右腕、骨折してるのよ。」

dt「あ、そう、なんだ、、、。気づかなかった。」

母「もう、、、。頭も少し打ったのよ?抜けてるのも大概にして。で、なにがいるの?」


とりあえず、翔太に口止めしたい、、、。

もう遅いかもしれないけど。


dt「翔太と連絡とりたいから、スマホとってほしい。あと、リクライニング起こしてほしいな?」

母「はい、スマホ。壊れてなかったから。リクライニング、起こすからじっとして。」


母さんがお手洗いに行ってる間に、翔太のLINEを開く。


左手で打ちづらいから簡潔に。


りょーた翔太、今回のこと、母さんと父さんには言わないで。お願い。


これで、翔太には充分伝わるでしょ。





安心して重くなった目蓋に逆らわずに、ゆっくりと目を閉じる。

起きたら、翔太が隣にいたらいいな。

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ほな(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございます! (2022年7月25日 9時) (レス) id: 601e172ea2 (このIDを非表示/違反報告)
祐筆 - ほなさん» リクエストありがとうございました!!過呼吸の表現が上手く出来ず申し訳ありません。ご満足頂けると嬉しいです (2022年7月25日 9時) (レス) id: a8c345a078 (このIDを非表示/違反報告)
祐筆 - ほなさん» 了解致しました! (2022年7月23日 20時) (レス) id: a8c345a078 (このIDを非表示/違反報告)
ほな(プロフ) - 長くてすみません🙇 (2022年7月23日 18時) (レス) id: 601e172ea2 (このIDを非表示/違反報告)
ほな(プロフ) - (続き)と言った。そんなことで嫌わないとメンバーは言った。今ではdtは素をさだけだしていて、そして隠し事はなしという約束ができたという話をリクエストしたいです! (2022年7月23日 18時) (レス) id: 601e172ea2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:祐筆 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年6月20日 16時

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