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「……ねぇ、これどうやって脱出する?いや、まじで」
これが万事休すとか万策尽きるってやつかな……前の指示を終えてまだ扉が開く様子がないってことは、次の指示があるってことなんだろうか。いや、これ以上の指示にはとても従いたくないんだけど。
「まあオレはAともっと近づけるならこのままでもいいけどな?」
「アンタみたいな危ないのをAに近付かせてたまるかよ!」
「Ha!お前よりはマシだろ」
「なっ……」
政宗と元親がまた口論を始めてしまった。ほんとキリがない……!
「ちょっと二人とも、いま口論なんてしても……」
『――え?次で……か……分か……た。じゃ、じゃあ、次でラストミッション!』
政宗と元親の口論を遮るように、音声案内が響き渡る。
……え?なんか今おかしくなかった?
明らかに人と会話しているような声が聞こえたような気がするんだけど。
……複数人、いる?
ていうかこれ、自動音声とかじゃなくて、今、生で指示してるってこと?
ってことは、音声案内さんとお話しできる可能性……もとい、交渉する余地……ある感じですか?
「ちょ、ちょっと待って!音声案内の人!!」
『……え?』
「あなたたち、どこから指示してるんですか!?これ、いま生で指示されてますよね?ていうか、はやくここから出してほしいんですけどっ」
『ど、どうし……?やめといたほうが……続けますか!?』
「オイオイ、急に会話が筒抜けだぜ?you see?」
『えっ……!!?』
「んん?どうしたんだ音声案内さんよォ」
『こ、こうなったら――痛ッ!?』
バタバタと何かが倒れるような音が聞こえた。
『……はぁ、まさかこんなことになっていようとは……俺様が駆けつけなかったらもっとヤバいことになってたでしょ……あー、Aちゃん、聞こえる?』
この声って……
「猿飛っ!?」
『そ♡Aちゃんのピンチに駆けつけたヒーロー、猿飛佐助で〜す……ってね!ま、とりあえず、状況の説明させてよ、ねっ!』
……おっと、衝撃音と共に何かが倒れる音が。
『ヒィっ!に、逃げるぞお前ら!』
『ふーん、ま、顔覚えたから逃げても無駄だけど……とりあえずAちゃん、今から救出するから待っててね〜……あ、ムサい眼帯たちもいたっけ?』
「コイツ……露骨に態度変えやがる!」
「コイツに助けられるなんざ……なんか癪だな」
……と、とりあえず、助かった……のかな?
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柊ねむる(プロフ) - 九陽さん» お久しぶりです!!ほんとかなりお待たせしてしまって申し訳ないです…!!たまらないとのお言葉頂けて嬉しいです〜!ありがとうございます!! (2020年9月14日 18時) (レス) id: d571f44c73 (このIDを非表示/違反報告)
九陽(プロフ) - ねむるさんお久しぶりです!! あ、元しらぬいです! 元就様……ちょっと慌ててるのもたまりません…!ありがとうございます!! (2020年9月14日 17時) (レス) id: 0e73265dcd (このIDを非表示/違反報告)
柊ねむる(プロフ) - しらぬいさん» わ〜!!本当ですか嬉しいです!左近くんはビデオ通話使いこなしてそうですよね〜!もしかしたら本当にかかってくるかも……!!? (2020年5月29日 8時) (レス) id: 43fabad7ac (このIDを非表示/違反報告)
しらぬい - 今回の左近のお話めっちゃ好きです……!このご時世 本当にビデオ通話をするので、画面に左近が映る気が…笑 左近超可愛かったです!! (2020年5月29日 7時) (レス) id: 0e73265dcd (このIDを非表示/違反報告)
柊ねむる(プロフ) - マナフィさん» コメント嬉しいです!ありがとうございます〜ゆっくり更新ですが頑張ります! (2020年5月23日 14時) (レス) id: d571f44c73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ねむる | 作成日時:2017年7月10日 21時