嘘つきはチェ・スンチョルの始まり

14 ページ14

Aside



韓国旅行も残り2日になってしまった


明日の夕方には飛行機に乗り日本へ帰る


ゆみと私はたっぷりと韓国を堪能した


コスメや服も沢山買った
お菓子も辛いラーメンも鞄にパンパン


今の時刻は19：50


私はホテルの部屋を出ようとドアノブに手をかけている


「じゃあ、行くね。
本当に大丈夫？？一人にしちゃってごめんね？」

ゆみ「なんで謝るのよ！！いーのいーの！楽しんでおいで！！
夜道は危ないからちゃんと送って貰って帰ってくるのよ！」

「うん……！ありがとう、じゃあ、いってきます！」


今日はソジュンさんとご飯に行く日
彼は仕事が忙しいみたいで、帰国ギリギリのご飯になってしまった事を何度も謝ってきた

仕事なのは仕方のない事だし私が急に誘ったのに予定を合わせて貰って有難かった


ソジュンさんに言われた通りホテルの裏の通りで待った


服はゆみに選んでもらったワンピース
夏らしい柄がとても可愛くて着るだけでテンションがあがる

髪の毛はゆみが巻いてポニーテールにしてくれた


……変じゃないかな？
気合入れすぎだって思われないかな？


彼氏でもない人と待ち合わせでこんなにドキドキしたことあったかな

しかもキチンと会うのは初めての人



早くあの笑顔が見たいな




そう考えていると目の前に一台の車が停まった


「あ、」


SC「こんばんは。まちましたか？」

「こんばんは。だいじょうぶです。」


そう言うと運転席から降りて助手席の扉を開けてくれた


SC「どうぞ」

「ッ、カムサハムニダ」


今までの彼氏にもこんな事して貰ったことが無い私はその行動だけでドギマギしてしまって

いい大人なのに焦ってしまって恥ずかしい



｛今日は、僕の行きつけのお店に行きます。いいですか？｝

和訳アプリでそう問いかけてきたので

「はい、お願いします。」

と答えるとあの笑顔になって車を発進させた


私は

ただのお友達とのご飯だ、と自分に言い聞かせた

15→←13

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す