嘘つきはチェ・スンチョルの始まり

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SCside



夜になり1人になったタイミングで彼女に電話をかけた


彼女のスマホで自分の番号をタップしてこの番号をゲットした


あの時は何も思わなかったけど今思ったら少し強引すぎたか……？
もしかしたら引かれてしまって電話に出てくれないかも……てか拒否されているかも……

とドキドキしながらスマホを耳に当てた


Prrrr……


良かった、拒否はされていない……

でも、出てくれないかな……？


しばらくコール音を聞いて だめか と諦めて切ろうとしたとき


「もしもし」


と控えめな声が聞こえた


「こんばんわ……ソジュンさん」


ああ、彼女の声だ


自分もこんばんは、と返しそういえば彼女の名前を聞いていなかった事を思い出し聞いた



Aさん


可愛い名前だ


自分はまだ日本語がそんなにうまくないからAさんにカトクをインストールしてもらいiDを聞いた

iD検索をすると『A』とでてきた


思わずにやけてそのままメッセージを送った


多分、和訳しないと分からないと思うからすぐには分からないだろう、と思い



SC《Aさんの笑顔が素敵だったのでお友達になりたいです》



と送った


不審がられるかな


軽い奴だって思われたかな


ドキドキしながら電話を切った


Aさんからの返事がくる数分が何時間にも思えた



〜♪





《ソジュンさんの笑顔もとても素敵だったので嬉しいです。
こんな私でよければお友達になりたいです。》





SC「…………ッ、やった！」


小さくガッツポーズをする




こんな始まり方の友達に信頼関係は無いに等しい


だから少しづつAさんとの間に信頼関係を築いて偽名を名乗っていたことと理由を話そう



いつかあの笑顔で「スンチョル」と呼ばれることを想像し口角が上がった

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