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Story06 ページ6

【Side夜】

「ほら、俺と陽って好みが真逆っていうか、身に着けるものが正反対じゃない。だから、決め損ねちゃって」
「確かに。陽、オシャレだもんね。でもさ、なんでもいいと俺は思うけどなー」
「なんでも…って、一番難しい答えだね…」
「俺だったら、何を貰っても嬉しいけどね」
「何を貰っても…かぁ」
やはり難しい。
「ねぇ、葵?」
「断る」
「まだ何にも言ってないよ!?」
「ふふ、買い物に付き合って、でしょ?」
「うっ、あたりです…」
「ダメだよー、夜。一人で選ばなきゃ意味がないでしょ?」
「それはそうなんだけどさー」
「しかも夜もご存知の通り、俺は新と付き合ってるし」
「そうでした…」
あー、もうダメだ。
一人で選びに行くしかない。
「わかった、明日にでも買ってくる」
「それがいいよ。えっと、他に何かある?」
「ううん、もう大丈夫。ありがとね、葵」
「夜、頑張れ。相談なら、いつでものるからね」
もう本当に感謝しかない。
「…ねぇ、葵?」
「ん?って言うか、夜、顔真っ青。そんなに緊張してるの?」
緊張…というか罪悪感みたいなものが込み上げてきた。
陽が素っ気無かった原因が俺だとしたら。
まぁ謝ればいい話なんだけど、ちょっと、いや、かなり顔を合わせづらくもある。
「引き止めてごめんね。今日はありがとう、葵」
引きつってあるだろう笑みを作って葵を見送った。
葵は苦笑いで帰って行ったけど。
「よし」
気分転換にシャワーでも浴びようと思い、バスルームへと足を向けた。


随分と長く入っていたのか、陽からは着信が。
なんだろうと思いながらも、これから部屋に向かうからいいかと折り返し電話をかけなかった。
直後ノックが聞こえ開けてみると、そこには陽が。
「ど、どうしたの!?そんなに慌てて」
慌てた様子の幼馴染がそこにいた。
「どうしたも何も、葵ちゃんから電話がかかってきて。夜が体調悪いみたいだから、陽が面倒見てあげてって」
ん?ちょっと待て。
一体何の話だろうか。

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杏華(プロフ) - 琴音さん» ありがとうございます!もっと夜を可愛くしていきたいです!これからもぜひ読んでください! (2016年10月14日 22時) (レス) id: 989c824f60 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - 占ツクで陽夜初めてみました!夜さん可愛すぎです!これからも更新頑張って下さい!楽しみにしてます(*^O^*) (2016年10月14日 1時) (レス) id: 5904f20713 (このIDを非表示/違反報告)
杏華(プロフ) - おむらーすさん» ありがとうございます!ちょうど今テスト期間で・・・。テストが終わり次第、更新を開始しますので、よかったらご覧ください!もしかしたら陽夜と並行して新葵も書くかもしれないので、そのときはぜひ読んでいただけると嬉しいです! (2016年10月10日 20時) (レス) id: 989c824f60 (このIDを非表示/違反報告)
おむらーす(プロフ) - 陽夜…いいですよね!!!私は新葵推しです!!!!!!!← これからも更新楽しみにしてます!頑張ってください!! (2016年10月9日 15時) (レス) id: dccc051f5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:杏華 | 作成日時:2016年9月24日 15時

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