3話 ページ4
意味を理解するのに、そこまで時間はかからなかった。
(今、外に出て行っても、どうせあいつに消されて終わりか……)
かえって危険。そう判断した。とりあえず言う通りにしておこう。
「……勝手にしろ」
いや、素直には聞かないが。
「ハハッ！！まぁいい……奥に空き部屋があるからそこ使え」
「ふん………」
空き部屋に入ると、どっと疲れが出て、その場に倒れ込んでしまった。
ドサッ……
「……ハァ…………」
床に寝そべったまま、仰向けになると、嫌な記憶ばかりが追いかけてきて、ため息が零れる。
「…そういえば……ここ何処だ？」
気分を少しでもマシにしようと、別のことを考えた。
「現状を整理すると、俺が切りかかったのはあの河童で、気絶させられて連れて来られたのは河童の家で、この先しばらくはここにいることになった…と」
整理になっていない。そんなことは知っている。ただ今まで起きたことを振り返っただけだ。
「…外の空気吸いてぇな……」
河童の家だけあって、湿気が多い。新鮮な空気が吸いたかった。
…というか出口が何処かわからないが。
「探索がてら外出るか……」
キィ……
ドアを開け、先程までいたところに戻ると、河童はいなかった。
「…？あそこ……か？」
部屋の隅に、ドアがあった。開けてみると……
ガチャ…
「…！ここが出口か……」
外だ。どうやら、この家は川岸の一軒家らしい。周りは森に囲まれている。
？？「へぇ〜♪河童に面倒見てもらうんだぁ〜♪」
聞き覚えのある声。思い出したくもなかったというのに……！
「宵………！！！」
「武器は持ってないみたいだねぇ〜…これはすぐ決着かな？」
「黙れ…！お前はみんなを！！」
「減らず口も……そこまで！」
ザシュッ……
「ぐっ……ぁ……！」
作成中〆
続く (更新停止中)
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作者名：ルビー | 作成日時：2015年8月21日 20時
