▽ 弱味 ページ3
.
「 おい正義のヒーロー ！ 今日こそ
はお前を倒してやるからな ！ 」
「 へえ、随分と強気じゃん。倒せる
もんなら倒してみれば ？ 」
今日も私は正義のヒーローこと猫被り
腹黒野郎の前に仁王立ちし、自信満々
に “ ふん ” と鼻を鳴らした。
__________ が次の瞬間自分の目を疑
った。
何故ならヒーローの指に挟まれゆらゆ
らと揺れている一枚の写真には紛れも
なく私が写っていたからだ。
しかもひらひらレース付きのスカート
を履いて。
ヒーローは私の表情の変わり様を見て
にやにやと見下している。
「 なッ、何でお前がこの写真持って
んだよ ！ 」
「 それは秘密、早く撤収しないとこ
の写真ネットにばらまいちゃうよ ？ 」
「 …… くっそ ！ 今度絶対仕返しし
てやるからな ！ 覚悟しとけよ ！ 」
流石にネットにばらまかれるのはいく
らなんでも御免だ。
どんどん赤くなってく自分の顔をヒー
ローに隠す様にお決まりの捨て台詞を
吐いて私はボスの元へと帰った。
去り際に
「 お前も照れた顔可愛いじゃん。 」
なんて言葉が聞こえてきて少し嬉しく
なったのは誰にも内緒。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
敵同士の恋って萌えますよねッ ！
表向きは悪を倒す正義のヒーローくん
、だけど裏の顔は猫被りで腹黒い。
そのことを唯一知っている悪の組織の
一員ちゃん。
動作も全部男らしいけど実は可愛いも
の大好きっていうギャップ美味しいで
す。
.
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
← ▽ ハグ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名： 成瀬ねね | 作成日時：2017年8月16日 20時
