死ぬ→転生→爆豪の妹(今ココ) 改 (ページ4)

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家を出るとたくさんの親子が仲良く話しながら歩いていた

『げえ』

あまりにも人が多すぎて、思わず声を漏らしてしまう

そんな私を気遣ってお母さんが微笑みながら言った

「人が多いし、近道を通ろっか！」

『うん…』

お母さんの後を、勝己と一緒に付いていく

暗くて細いが、人が居なくて心地いい道だ

今度からここを通ろうかな、なんて考えつつ、道を抜ける

遠目に小学校が見えた

大きい道に出ると、また人が多くなってきたが、我慢するしかないだろう

ため息をつきながら歩いていると、風と共に何かが横を通り抜けた

振り返って見てみると、それは黒塗りの高級車だった

『わぁ！』

カッコいい！と目をキラキラさせる

女の子でも好きだよね、ああいうの

気分が良くなった私は、次はどんな車が来るかな、等と考えつつ前を向く

そして目に映ったのは、一台の大型トラックだった

『…ぃや』

トラックを見た瞬間、体が動かなくなった

『う、ぁ』

恐怖で思わず涙目になる

冷静に思考が出来なくなる

このまま死ぬんじゃないか_____

なんて、馬鹿な事を考えるほどに。

「おい、睦己？」

様子がおかしい私を心配したのか、顔を除きこんで来る勝己

声を掛けられた私はハッとする

落ち着け、落ち着くんだ私。

『だ、大丈夫。何でもない』

そう返事をしながら、頭を回転させる

なんで…あんなの、初めてなった
今までだって、トラックなんて何回も見ている。
なのに…どうして急に

ふと、頭の中に何故か今朝の夢のことが浮かんだ

そういえば…
あの夢も今日みたいな青空だったな…

出てきた女の人は確かトラックにひかれて…

『……』

いやいや、まさかね！

あの女の人は私かもしれない、なんて変な事を考えてしまった

…うん！無いな！

私が昔から大人びてるってよく言われるのも、

漢字がスラスラ読めるのも、

時々身に覚えのない記憶があって混乱するのも、

全部全部関係ない！

…よね？