アイドルに、拾われました 。

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早く勝利に会いたいな 、なんて考えながらお風呂に浸かっていたら 、外から声がした 。





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廉「Aちゃん 、大丈夫？」





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どうやらあまりにもお風呂が長くて 、心配して声をかけてくれたみたい 。





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『大丈夫だよ 。もう出るね！』





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お風呂をあがって 、服を着てリビングに向かう 。





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廉「こっちおいで？」





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ソファに座っていた廉くんが私に気付いて 、手招きしてくれた 。





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廉「ここ座り？」





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自分の目の前を指さす廉くん 。





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そこに腰を下ろすと 、





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廉「俺が髪乾かしたる 。」





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そういって私の髪をわしゃわしゃして乾かしだした 。





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そーいえば 、こんなこと勝利にはやってもらったことないな 。なんて思ってしまう 。





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なんでもかんでも勝利と重ね合わせちゃうなんてなんでなんだろう…？





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心のどこかで本当は気付いてた 。





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だけど 、突き放されるんじゃないか 。





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その気持ちに "好き" という言葉はかき消されてしまってたんだ 。





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廉「A？髪乾かすの終わったで 。」





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『あ 、ありがとう ！ご飯作ってくるね？』





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そういっても返事は返ってこなかった 。





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『廉くん...？』





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ｷﾞｭｯ





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突然後から抱きしめられて私の頭はパニック 。





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『ちょ 、廉くんっ 。』





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そういっても力を弱めようとしない 。





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廉「なぁ 、なんで勝利なん？勝利なんかやめて俺にしろよ 。」





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『ちょっと 、何言ってるの...？』





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廉「俺とおってもずっとずっと勝利のことばっか考えとるんやろ？そんなん嫌や 。」





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なんで...？





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廉くんには関係ないよ...





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廉「俺との約束 、どうなったん？」





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廉くんとの 、約束...？

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