検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:57,876 hit

01 ページ1








大粒の雨が降る中 、私は何も持たずに家を出た。











行く宛などなく 、ただ走っていた。











あの家から 、逃げるために 。











そんな私を 、雨は容赦なく叩きつける 。

















雨でびしょびしょになり 、走るのも疲れ 、見たのことのない駅の改札口付近で崩れ落ちる 。











ここは 、人通りが少ないみたいで警備員さんもいない 。











私は 、泣きじゃくった。











なんで 、私は生まれてきたのだろう 。











“この世に必要のない人間などいない。”











テレビとかでよく聞く言葉。











こんなの 、嘘だ 。











だって 、私はこの世に必要のない存在だから 。











こんなになるぐらいなら 、生きてこなければよかった 。



そういったら 、助けてくれる人はいる?










残念ながら 、答えは NO だ 。











そんなこと 、分かりきってるはずなのに涙は止まらない 。











と 、その時



私のところだけ 、雨が止んだ 。











「君 、大丈夫?」











マスクをつけて帽子を深くかぶっているから顔が全く見えない 。




だけど 、男の人 ということだけはわかった 。











「寒いでしょ?これ 、羽織って 。」











そういって 、男の人が着ていた上着を私に渡してくれた 。











「君 、家は?」











なんて言えばいいのかわからず 、下を向いてしまった 。











「んー 、わかった 。とりあえず 、うちにおいで 。」











そういって手を差し出してきたから握った 。











私は立ち上がり 、男の人についていった 。





02→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (61 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
169人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

きゃらめるぽっぷこーん(プロフ) - あみさん» ありがとうございます!! (2018年8月18日 13時) (レス) id: dbf98cb55b (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 感動しました!やっぱり、セクゾかっこいい。これからも、頑張ってください!! (2018年8月7日 0時) (レス) id: 156126c977 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるぽっぷこーん(プロフ) - 佐藤勝利LOVEさん» コメントありがとうございます!考えさせていただきますね^^; (2018年7月30日 23時) (レス) id: dbf98cb55b (このIDを非表示/違反報告)
佐藤勝利LOVE(プロフ) - 続編見てみたいです (2018年7月30日 18時) (レス) id: 9db5a86e99 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるぽっぷこーん(プロフ) - 流歌さん» 最後まで読んでくださってありがとうございました!そんなお言葉をもらえてすごく嬉しいです!!続編の件、また考えさせていただきます(^^♪ (2018年7月30日 15時) (レス) id: dbf98cb55b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆあのかけら | 作成日時:2018年5月13日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。