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大粒の雨が降る中 、私は何も持たずに家を出た。
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行く宛などなく 、ただ走っていた。
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あの家から 、逃げるために 。
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そんな私を 、雨は容赦なく叩きつける 。
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雨でびしょびしょになり 、走るのも疲れ 、見たのことのない駅の改札口付近で崩れ落ちる 。
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ここは 、人通りが少ないみたいで警備員さんもいない 。
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私は 、泣きじゃくった。
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なんで 、私は生まれてきたのだろう 。
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“この世に必要のない人間などいない。”
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テレビとかでよく聞く言葉。
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こんなの 、嘘だ 。
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だって 、私はこの世に必要のない存在だから 。
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こんなになるぐらいなら 、生きてこなければよかった 。
そういったら 、助けてくれる人はいる?
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残念ながら 、答えは NO だ 。
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そんなこと 、分かりきってるはずなのに涙は止まらない 。
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と 、その時
私のところだけ 、雨が止んだ 。
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「君 、大丈夫?」
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マスクをつけて帽子を深くかぶっているから顔が全く見えない 。
だけど 、男の人 ということだけはわかった 。
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「寒いでしょ?これ 、羽織って 。」
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そういって 、男の人が着ていた上着を私に渡してくれた 。
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「君 、家は?」
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なんて言えばいいのかわからず 、下を向いてしまった 。
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「んー 、わかった 。とりあえず 、うちにおいで 。」
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そういって手を差し出してきたから握った 。
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私は立ち上がり 、男の人についていった 。
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きゃらめるぽっぷこーん(プロフ) - あみさん» ありがとうございます!! (2018年8月18日 13時) (レス) id: dbf98cb55b (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 感動しました!やっぱり、セクゾかっこいい。これからも、頑張ってください!! (2018年8月7日 0時) (レス) id: 156126c977 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるぽっぷこーん(プロフ) - 佐藤勝利LOVEさん» コメントありがとうございます!考えさせていただきますね^^; (2018年7月30日 23時) (レス) id: dbf98cb55b (このIDを非表示/違反報告)
佐藤勝利LOVE(プロフ) - 続編見てみたいです (2018年7月30日 18時) (レス) id: 9db5a86e99 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるぽっぷこーん(プロフ) - 流歌さん» 最後まで読んでくださってありがとうございました!そんなお言葉をもらえてすごく嬉しいです!!続編の件、また考えさせていただきます(^^♪ (2018年7月30日 15時) (レス) id: dbf98cb55b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆあのかけら | 作成日時:2018年5月13日 19時