君の幸せと私の恋心Ⅱ【F.Ryusei】 (ページ38)

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ryusei side

自分の組の席に座って、頭につけていたハチマキを首にかける

「…………」

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…あかん。

ほんまにしっかりしろ、俺。

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「…」

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教室でAとぶつかった時のことが

Aを抱きしめた時の感触が

服の香りが

ふわっと香ったシャンプーの香りが

…頭から離れない。

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俺は高1の時からあいつと仲良くて、ずっと側にいた。

Aは女友達ってよりは男友達感覚に近くて

ボディータッチだってお互い普通だった。

…それなのに

抱きしめた時のAの女の子らしさが忘れられない。

こいつこんなに細かったっけってくらい華奢で、でも柔らかくて…

Aは女の子だって意識してしまうには十分やった。

…って俺変態か。

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「はぁ…」

さっきはAに普通を装って『頑張れ』なんて言ったけど、本当は心臓のドキドキがびっくりするくらい速くて

Aにバレてないかホンマに心配やった

「落ち着けー俺ー…」

.

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