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ryusei side
「朝も一緒に登校してるし、すっごい仲良いし、超お似合いだよね！」
.
…急に登校時間をずらしたんは勝利と登校するためってことなんか？
俺の意識は完全に女の子2人の会話に集中していた
.
「帰りも2人で帰ること、よくあるみたいだしね！」
「うわぁ…超憧れる…」
.
なんやろ、この感じ。
ほんまにAは勝利と付き合ってるん…？
だとしたらなんでAは言ってくれなかったんやろか。
…本人に確認したいけど、もし『付き合ってるよ』って言われたら
俺は素直におめでとうって言えるんやろうか
…いやいや、なんで素直におめでとうって言えへんねん。
ほんまなんやねん、この感じ。
.
松「流星どうかした？どっか分からない？(小声)」
「え、あ、あぁ。この問題がちょっと…」
松「あぁ、ここはね？(小声)」
なんとなくバレたくなくて、とっさに誤魔化してしまった。
…なんで俺は誤魔化してしまったんや
べつにやましいことがあったわけでもないのに…なんで俺は今、隠そうとした？
…とりあえず解説をしてくれているなのの話を聞かんとな。うん。
.
松「…ってこと、分かった？」
「うん、めっちゃ分かりやすいわ。ありがとうな」
松「ううんっ」
首を小さく降って顔を赤くする彼女は、ほんまにかわええ。ほんまに。
でも…うん、なんやろな。
最近はなのと一緒に勉強してるからなのに教えてもらってんねんけど
やっぱりAのほうが分かりやすかったな、なんて思ってまうねん。
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作者名：ash
| 作成日時：2016年12月14日 2時
