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「いかがでしたか？源氏名は」
『そうですね…すごく驚きました』
「？」
『…あまりにも綺麗で』
本人を目の前にしたら、こんなこと、決心しないと言えないのに
あいつがいないとこんなにもスラスラと本音が出てくる。
淳太さんが、話しやすいオーラを放っているからだろうか。
『もちろん会社員の彼女も相当綺麗なんですけど…なんていうか…』
俺のテーブルに来る前、他の客の相手をしているAは俺の知らないAだった。
綺麗で、妖艶で、どこか冷たそうで、本当に知らない人みたいで怖くなった。
他の接客を終えて、俺の所に来てくれた時はまるでスローモーションみたいだった。
高いヒールの音がだんだんと近づいて来て、聞き慣れたはずの声が聞こえて顔をあげたら
ハーフアップスタイルに揺れるパールのピアス、控えめなパーティドレスに、少し濃い目のメイクのAがそこにいた。
でも俺を見て、いつもと同じ話し方をしてくれて、それがひどく安心した。
「昼と夜じゃ、人が違いすぎますよね源氏名はw」
『はい…w』
「でも岸さんのことを話すときの源氏名は、昼とも夜とも違う、本来の顔をしていましたよ」
淳太さんの優しい笑顔に、俺も笑顔を返す。
「話は聞いていましたよ、あなたがすごく素敵な人だって」
『いやいやそんな…』
「珍しいですよ、本当に。
あの子は演技が上手いですから。
…ひとりで生きていける様に見えて、実は全然そんなことないですし」
淳太さんは、本当に源氏名とAAを
側で、大切に守っていたんだろうと思う。
「でも、岸さんが側にいるなら僕も安心できます」
すると1人のボーイさんが淳太さんを呼んだ。
「私から引き止めたのに申し訳ありません…今日は本当にご来店ありがとうございました」
『こちらこそ…！』
「またお会いできたらいいですね」
『はい…！」
「では、失礼致します。お気をつけてお帰りくださいね」
紳士的に頭を下げた淳太さんは、呼ばれた方へ早足に向かって行った。
余韻に浸りながらその背中をぼーっと見ていると淳太さんが何かを思い出した様に振り返って、俺の背筋はシャキッと伸びた。
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ash(プロフ) - 涼杜兄妹さん» いつも楽しみにしてくださってありがとうございます！ (2020年6月16日 23時) (
レス) id: 8c76b61c28 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - 後輩ちゃんに敵意が出てきました（笑）主人公ちゃんがんばれ！岸くんは怪我とか元気ないの気付けるのに…ちょっと惜しい！気付いてあげて！！ (2020年6月15日 23時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
ash(プロフ) - 涼杜兄妹さん» 焦ったさを伝えられてよかったです！!いつも温かいコメントありがとうございます、今後もよろしくお願いします！^ ^ (2020年6月15日 19時) (レス) id: 8c76b61c28 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - まさかのすれ違いー！！！ものすごく焦れったいです！岸くん玄樹くんや後輩ちゃんじゃなくて主人公ちゃん第一に動いてあげて！！どうなるのか今後も楽しみです♪ (2020年6月14日 17時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
ash(プロフ) - 涼杜兄妹さん» ありがとうございます！お待たせしてすみません(汗) 楽しんでいただけているようで本当に嬉しいです^ ^ (2020年6月14日 15時) (レス) id: 8c76b61c28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ash
| 作成日時：2020年5月17日 11時
