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「あ、」
『?おぉ』
思わず漏れた私の声に気づいた彼が小さく手をあげた。
まさかここで会えるなんて、と早くなった鼓動とほんのりと熱くなった体温がバレないように平然を装う。
「資料探してるの?」
『あぁ、うん、明日の会議で使いそうだから今のうちに確認しておこうと思って』
「ふぅん」
『お前も?』
「ううん、私は戻しにきた」
『そっか』
資料と同じ番号を見つけ戻そうとするが、その隣の資料が傾いて飛び出してしまっている。
数メートル隣で資料を探している岸を呼ぼうかとも考えたが、真剣に探しているその顔を見たら言葉を飲み込んだ。
私は傾き飛び出た資料を元に戻そうと、手を伸ばす。
グッと上に手を伸ばしてやっと触れるくらいにあるそれを、指先の力でクイクイっと押す。
しかしビクともしない。
分厚いその資料よりも、私の指先の力の方が弱いらしい。
何かが引っかかっているのではないかと考えた私は、1度その資料を引き抜くことにした。
「よいっ、しょ」
すると重みもあってか、資料は見事にズルッと私の指先から離れ、私目掛けて上から突進してきた。
「わっ、」
私は咄嗟に目を瞑って顔を下に向ける。
…しかし体にはこれっぽっちの痛みがない。
資料の重みのある落下音だけが側で聞こえただけだ。
恐る恐る目を開けると、目を瞑った時より景色がワントーン暗くなっていた。
「、」
まさか、とその場でグルリと半回転をする。
「!?」
半回転をした目の前にはドアップの岸の顔。
これは……超至近距離壁ドン……ってやつ…?
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ash(プロフ) - 涼杜兄妹さん» いつも楽しみにしてくださってありがとうございます! (2020年6月16日 23時) (レス) id: 8c76b61c28 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - 後輩ちゃんに敵意が出てきました(笑)主人公ちゃんがんばれ!岸くんは怪我とか元気ないの気付けるのに…ちょっと惜しい!気付いてあげて!! (2020年6月15日 23時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
ash(プロフ) - 涼杜兄妹さん» 焦ったさを伝えられてよかったです!!いつも温かいコメントありがとうございます、今後もよろしくお願いします!^ ^ (2020年6月15日 19時) (レス) id: 8c76b61c28 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - まさかのすれ違いー!!!ものすごく焦れったいです!岸くん玄樹くんや後輩ちゃんじゃなくて主人公ちゃん第一に動いてあげて!!どうなるのか今後も楽しみです♪ (2020年6月14日 17時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
ash(プロフ) - 涼杜兄妹さん» ありがとうございます!お待たせしてすみません(汗) 楽しんでいただけているようで本当に嬉しいです^ ^ (2020年6月14日 15時) (レス) id: 8c76b61c28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ash | 作成日時:2020年5月17日 11時