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“ 急いでチェックします ”
見つけたモノが本物か否か、隠し持っていたチェッカーで判別をする。
濱田先輩はその仕事が誰よりもスピーディーにこなすことができる人だ。
“ アウトです。”
“ おそらく犯人グループは2階。桜庭と思われる人物が1階と2階を行き来しています。
1階のマスターがグルの可能性あり。
他の客はおそらく場所を指定されて買いに来てるんだと思います ”
“ 了解、よくやった。
逃げ道になりそうな所に全員配置した。2班は今いる客を見張っていてくれ ”
“ 了解 ”
「ただいま」
「ん、おかえり」
何食わぬ顔で戻ってきた先輩と、4人の客を見張りながらさらに会話を重ねる。
そしてその数分後、店の鈴が鳴った。
「警察です。違法物所持法の罪で逮捕状が出ています。」
この声は5班だ。
「この店を家宅捜索します。
そして、署までご同行願います。」
その言葉を合図に、十数名の麻薬取締官達が一斉に乗り込み、一気に2階に駆け上がって行く。
その数秒後、上から激しい足音と罵声が聞こえてきた。
私と濱田先輩は他の班と合流し、1階にいた4人の客に声をかける。
「警察です。この店では頻繁に違法物のやり取りが行われていたようです。
申し訳ありませんが、少しでもこの店について知っていることがないかお話を聞かせてください。
署まで来ていただけますか?」
私が声を掛けたのは、トイレですれ違った男
「あなた…警察だったんですね…」
「はい」
「あまりに綺麗だから、そんな物騒な職業の人だなんて疑いもしなかったよ」
「それはどうもありがとうございます」
私は彼に1本の綿棒を差し出した。
「…これは?」
「咥えてもらえますか」
「…どうして?」
「ここは違法なモノの取引に使われていた店です。使用していないか、全員にやってもらう検査です。」
「…」
「トイレで吸引していないかの確認ですよ
その袋をサニタリーボックスに捨てていないかの確認でもありますけど」
そう言うと、男は少しだけ目を見開いた。
「…気付いてたんだね」
諦めたように少し笑って男は綿棒を加えた。
それをチェッカーにかけると見事に陽性反応が出た。
「…鼻だけはいいので。」
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ash(プロフ) - るいさん» 嬉しすぎます…ありがとうございます…!!一生懸命書きますのでこれからもよろしくお願いします…(泣)るいさんからのコメントこれからも心からお待ちしております!! (2019年6月7日 22時) (レス) id: b40656dd38 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 間違いなく、わたしが今1番大好きで更新を心待ちにしているお話です!これからも楽しみにしています(*^^*) (2019年6月7日 22時) (レス) id: d1e23dd89a (このIDを非表示/違反報告)
ash(プロフ) - さきたろさん» まとまりがあるかがとても不安だったのでさきたろさんのお言葉がすごくすごく嬉しいです(T T)本当にありがとうございます!こちらこそお忙しい中読んでくださりありがとうございます!さきたろさんからのコメント心からお待ちしております! (2019年5月14日 19時) (レス) id: 27789ffdf4 (このIDを非表示/違反報告)
さきたろ - コメント失礼します。この作品すごく好きです!とても面白くて1からノンスットップで拝読しました。文章にまとまりがあり、読みやすいです!お忙しいと思いますが更新頑張ってください!応援しています! (2019年5月14日 10時) (レス) id: fdeb90d7fb (このIDを非表示/違反報告)
ash(プロフ) - 一波さん» ありがとうございます!!期待に応えられるように頑張ります…!!また一波さんからのコメント心からお待ちしております!! (2019年5月13日 0時) (レス) id: 27789ffdf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ash | 作成日時:2019年5月12日 18時