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オシャレなテーブルをお借りして大学の課題を進めていると、ゴソゴソと動く音がして私は先輩の元へ向かった。





「あ、起きました?」

「Aちゃん…」

「はい」

「飲み物…もらってええかな」

「もちろんです」





先輩は一気に飲み干した。




「ふぅ…」

「体調どうですか?」

「さっきより全然まし、体が楽」

「よかったです」





先輩からコップを受け取る




「Aちゃん、ほんまありがとう」

「一人暮らしやから何も出来へんし、ほんまに助かる」

「役に立てたなら、よかったです」






最初に会った時より顔色も良くなってる。

…よかった





「というか先輩、風邪ひきましたね?w」

「…すいませんw」






話を聞くと私とお昼を食べたあの日の夜辺りから体調が怪しくなったらしく、
でもまぁいいか、と放って置いた結果が今らしい…w






「先輩食欲はありますか?」

「うん…お腹すいた」

「今お粥作りますね?」

「え、…?」

「あ、お粥嫌いでした…?」






そう言うと先輩は首元を軽くかいて嬉しそうに微笑んでくれた





「まさか料理作ってくれると思ってへんくて」

「期待はしないでくださいね?w」





じゃあ作ってきます、と立ち上がる。




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にやけ顔のままお粥を作り終わって先輩の元に行こうとしたら先輩はベッドから出て、ソファに座っていた





「何の変哲も無いただのおかゆですけど…」

「美味しそうやな」





一口スプーンですくって口に運ぶと、またまたステキな笑顔で微笑んでくれた。





「おいしい」

「よかったです」





先輩はゆっくりだけど黙々と食べて、完食した。





「ご馳走さま」

「完食してくれてありがとうございます」






風邪のせいで声が掠れ、ふにゃふにゃとした話し方で言う先輩の

『美味しかったで』

は、私の体温をグンとあげた。






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ash(プロフ) - あゆさん» あゆさん初めまして!キュンキュンしてもらえて安心しました、一気読みもありがとうございます。w こちらこそ読んで下さってありがとうございました!! (2018年2月16日 10時) (レス) id: c2521dc1fd (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 初めまして。一気読みしました。凄くキュンキュンしてもう心がしんどいです。w 素敵な作品ありがとうございますm(__)m (2018年2月16日 5時) (レス) id: a9e50c2210 (このIDを非表示/違反報告)
ash(プロフ) - mocoさん» mocoさんこんばんは^ ^ ありがとうございます!淳太くんファンの方にそう言っていただけて嬉しいです… こちらこそ、読んで下さってありがとうございます!! (2018年2月16日 1時) (レス) id: c2521dc1fd (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - ashさん» こんばんは(о´∀`о)完結おめでとうございます。淳太くんファンなのでもうキュンキュンしまくりです。素敵な作品をありがとうございます♪ (2018年2月16日 1時) (レス) id: 1a5ac77311 (このIDを非表示/違反報告)
ash(プロフ) - mocoさん» 返信が遅れてしまいすみません汗 そう言っていただけてすごく嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2018年2月12日 20時) (レス) id: c2521dc1fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ash | 作成日時:2017年12月11日 21時

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